お仏壇を買替えるにあたって基本的な手順と、古いお仏壇の処分の仕方を解説いたします。
手順
1,菩提寺に相談する
手順1 菩提寺に相談する
まずはお仏壇の買替えを検討している旨をお寺(菩提寺)に相談します。
お寺にとっては檀家の仏壇がどうあるべきか指南する立場にも有ります。
場合によっては相談しなかったことで誤解を招いたりトラブルに発展する事もありますので必ず最初の段階でお寺に相談、もしくは連絡するようにしましょう。
手順2 新しいお仏壇を購入する
お寺や身内に相談して問題がなければ、新しいお仏壇を購入します。仏壇仏具店やオンラインショップなどを利用して沢山の種類から検討することができますが、サイトなどで選ぶ場合には色味が違ったり感触に違和感があったりしますので店舗へ直接足を運ぶ事ができるならお店の人にサイズなども相談しながら直接目で見て購入するのがお勧めです。
最近ではホームセンターやインターネット販売など色々なところでお仏壇が購入できるようになりましたが、お仏壇の品質を見た目や画像で比較し判断するのは難しくできたら専門店の店頭で説明を聞きながら選んだほうが安心です。
また、お店によっては新規購入の場合は古いお仏壇の引き取りサービスも行っていますので、閉眼供養の実施有無も含めて確認して、サービスのある店を選んで購入すると段取りも良く経済的です。
手順3 古いお仏壇を処分する
新しいお仏壇の購入が決まったら古いお仏壇の処分を手配します。このとき供養をどのように行うかも同時に手配する必要があります。
古いお仏壇を先に処分してしまうと、ご本尊や魂の入らない期間が長くなりますので先に購入を決めるほうが段取りが良いです。
仏壇は、それ自体には魂が入っていないので粗大ごみとして廃棄することも可能です。ただしご先祖様をお祀りしてきた大切な場所という価値観からできたらきちんと供養していただくことがお勧めです。
「魂抜き」とは、僧侶の読経により、魂入れで宿った魂を抜く儀式のことを指しますが、魂が宿ったものを処分する際には、必ずこの魂抜きの儀式が必要になります。ご本尊も無い箱だけのお仏壇に対しては「魂抜き」は不要ですが、お寺によっては箱だけでも儀式が必要となるケースがありますので注意が必要です。
お寺での仏壇のお焚き上げ供養について
最近では野焼きが規制されたこともり「お焚き上げ」ができるお寺が減りましたが、地方や高台のお寺の場合はお仏壇をお焚き上げ供養してくださるところもありますので、買替えのご相談をする際に菩提寺に問い合わせてみることをお勧めします。お焚き上げすることは、そのまま供養して処分できることですので、一番安心して廃棄できる手段です。但しできるところが非常に限られていますので、それだけを探す方法では非効率です。
仏壇仏具店に供養と処分を依頼する
だいたいの仏壇店ではお仏壇の引き取りサービスを行っていますので、菩提寺で供養を依頼しない場合は仏具店のサービスを利用すると良いです。ただしその仏具店で新しい仏壇を購入する場合のみ引き取ってもらえることも多いので注意が必要です。そして引き取り処分の料金も非常に幅が広いので、アイミツを取って検討されることをお勧めします。
供養と処分が専門のサービス事業者がいます
例えばさくらサービス東京では、仏壇の供養と処分を専門に行っています。提携先の寺院の僧侶の読経による供養の後にお仏壇を解体しリサイクル業者に委託することによって環境に優しい処分を行っています。もちろん免許をもちマニフェストを発行できる収集運搬業者と契約しておりお預かりするお仏壇が違法に投棄されるようなことは有りません。お預かりしたお仏壇は事業系一般廃棄物、再生可能な金属などに分類され廃棄されます。
専門業者に廃棄を依頼する場合は信頼できる業者かどうかまずは直接話を聞いて確認してみることをおすすめします。少しでも怪しい内容だったなら、大切なお仏壇を任せることはできません。仏具店や菩提寺に相談しても納得のいく料金提示が得られなかった場合には是非ご相談ください。
自治体の粗大ゴミサービスを申し込む
自治体によっては、お仏壇を「粗大ごみ」として引き取ってくれます。価格もかならやすいのでお勧めですが、引き取りの場所に指定の時間に置いておく必要があり近隣の人の目が気になるなどのデメリットもあります。自治体のホームページなどに申込方法などが詳しく記載されていますのでチェックしてみてください。
手順4 新しい仏壇の設置と魂入れ
無事に古いお仏壇を引き取ってもらったら新しく購入したお仏壇を設置します。
多くの仏壇店では日時指定配送が可能で、指定場所への設置までしてもらえます。配送料などは購入先によって異なりますので購入時に必ず確認して設置までの段取りと魂抜きと魂入れの方法も併せて手配しておくことが大切です。
以上、お仏壇買い替えの流れを説明致しました。
仏壇の購入を先に決めて、古い仏壇の処分の手配を行うこと。さらに魂抜きと魂入れの段取りをするときにご先祖様の魂をそのまま継承できるように、一連の供養の流れは古い仏壇から新たらしい仏壇に両方の依頼ができるように手配することが望ましいです。古い仏壇の処分のみ安く上げようとすると供養だけで終わってしまうので注意しましょう。
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