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知っていたら正しく行えて損もしない。仏像、位牌、掛け軸、遺影の処分の方法を解説します。

更新日:2023年12月5日


 

目次


 
仏様


■仏壇に安置されている仏様について


仏壇の正面の須弥壇(しゅみだん)と呼ばれる一番立派で重要な場所に仏像や掛け軸が祀られています。中央の仏像は「ご本尊」(ごほんぞん)と呼ばれているもので、宗派によって仏像の形や色は異なりますが最も大切な信仰の対象物です。そしてその両脇に仏さまの画が描かれた掛け軸があります。あるいは中央に仏像がいらっしゃらず代わりに掛け軸があったりします。仏壇の仏様の安置の基本の構成の多くは3体からなっています。中央の仏像は、お釈迦様(仏・仏陀)が神格化偶像化された主たるもので、左右は脇侍(わきじ)と呼ばれる本尊の「教導化益」(徳をもって人々を正しく善に導く)を補佐しているものと言われています。京都の三十三間堂の千体観音堂の千手観音(せんじゅかんのん)は脇侍が1000体の観音でできたものだそうです。


ご本尊の仏像の左右に掛け軸



■掛け軸の意味や供養の仕方


仏像は供養しますが掛け軸はどうしたらいいのですか?という質問をよく受けます。

そもそも掛け軸はどのような意味があるものなのでしょうか。

結論から言うと掛け軸も仏の魂がはいっているもので仏像と同じように大切なものです。つまり供養が必要で、閉眼供養なしに廃棄することはできません。

仏壇の中のご本尊と脇侍は、仏像だけ、掛け軸だけ、仏像と掛け軸の組み合わせ、と3パターンあり、最近のコンパクトな仏壇のなかには掛け軸が1本だけ祀られているようなものもあったります。本来は彫刻であるべき仏様が、簡易的に絵にまとまられたのだという話もありますが、掛け軸は仏や仏になった故人、先祖の魂などが宿っているものだと考えて仏像や位牌と同じように大切に扱わなければなりません。仏壇の買い替えなどのときには必ず仏像と一緒に掛け軸もお引っ越ししてください。

処分を検討されるときは仏像と一緒に閉眼供養を行い仏壇の中に忘れたり置き去りにしないようにしましょう。

仏壇を承継するなら次世代にも教えてあげてください。


掛け軸だけの仏壇
掛け軸だけの仏壇

■処分の依頼先


処分の際に仏像、掛け軸、位牌は、魂やお性根を抜くことが必要とされます。

お坊さんに読経をしてもらい魂抜きやお性根抜きの供養を行いますので檀家なら菩提寺に相談して下さい。そのまま引き取って処分してくれる寺院もあります。

最近では檀家制度の機能が薄れ、菩提寺でなくとも供養してくれる寺院やお坊さんが増えてきました。「お坊さん手配・紹介サイト」などもありますし、仏像、位牌、遺影を供養して処分してくれる専門業者も存在します。「全国送付対応の供養じまい専門業者」に依頼すると、掛け軸の魂抜き・お性根抜きからお焚き上げ(焼却処分)まで一式を行なってもらえます。下記の業者は掛け軸1本あたり4千円ですが、単品では供養してくれないところもありますので業者ごとに確認が必要です。特にお位牌の供養は他の供養と異なり魂そのものですので供養も念入りに行われますので料金設定が高くなっていることが通常です。


全国郵送対応の単品受付可能な専門業者はコチラ→https://www.sakura-kuyou.com/yuusou-plan



さくらサービ東京の合同閉眼供養
さくらサービス東京の合同閉眼供養


■遺影の処分のしかた


遺影の場合はどうでしょうか。遺影は位牌の傍らにあって、そのものが個人を映し出しているものであることから入魂に準じた扱いになっています。しかし宗教上の意味合いはなく、思うほど遺影の扱いに対して神経質になる必要はなく、遺影のみならば単独に閉眼供養を行う必要ありません。とはいえ一般のゴミと一緒に捨てるわけにはいきませんから位牌などと一緒にお焚き上げするのが一般的です。お寺に持っていっても位牌の供養が5000円から1万円かかるとの比べると、比較的安く1,000円~5,000円くらいでお焚き上げ供養してもらえます。 

遺影単品の供養をしてくれる業者→https://www.sakura-kuyou.com/



■お墓じまいと同時に仏壇、位牌、遺影、掛け軸も仕舞うやり方


掛け軸だけを処分することはあまりなくて、仏壇を処分するときに位牌、遺影、掛け軸が一緒にセットで供養されて処分されることが多いと思います。同様に、お墓の処分を考えるときに仏壇処分を同時に検討される方が多くなってきました。

そのようなときはお墓の閉眼供養とお仏壇の閉眼供養を同日に行って効率よく進める方法もあります。お墓と仏壇のあるお宅の距離が離れている場合は難しいですが、お墓の供養とご自宅での仏壇の仏前での供養を一日で順番に同じお坊さんに依頼しておこなうことができると料金的にも負担を減らせ、最後に手を合わせる親族も集まりやすいメリットがあります。さらにお坊さんを家にお呼びすると、例えば掛け軸だけが供養されずに取り残されたりすることなく(相談しながら)対象となるものすべてに対して閉眼供養を執り行うことができます。関係者が集いお墓と仏壇の魂抜きが同日にできると心おきなくご先祖様と故人に感謝の気持ちを伝えてお別れすることができます。

例えばお墓と仏壇が車で30分以内の距離ならスムーズです、是非とも専門業者にご相談ください。

墓じまいと仏壇じまいの手配が可能な業者→https://www.ohaka.expert/hakajimai

お坊さんの出張供養は3万3千円から承ります。(エリアによって交通費が発生するところもありますのでご相談下さい。基本料金以外のお布施や足代は頂きません)。

墓じまい閉眼供養の様子
墓じまい閉眼供養の様子
 




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