仏壇の処分と同様に、お墓も「自分が生きているうちに何とかしとかないといけない」と考えている方が多いです。少子化、核家族化の影響からかご先祖様の供養を子供や孫に引き継いでいくことが様々な事情から難しくなってきています。「お墓参りを継続できない(遠い、アクセス悪い、運転できない)」、「子供がいない、あるいは遠くに住んでいる」などの理由から、お墓の処分や引っ越しの検討が始まります。
お墓に納めている遺骨を別の場所に移すことを改葬と言い、お墓を更地に戻すことを墓じまいと呼んでいますが、広義では墓じまいがすべての工程を含んで使われています。
引っ越しのやり方としては、墓石をそのまま移動したり、近隣墓地に新規に建立し中の遺骨を移し替えたり、あるいはお骨を墓石以外の永代供養墓、納骨壇などのような別の形態の供養場に納めたり、引っ越しのやり方と引っ越し先によって様々なパターンがあります。
仏壇が簡素化し小型化しているように、お墓の在り方も概念自体が変化してきており、多様なスタイルが受け容れられるようになった結果いろいろなスタイルが登場し少し分かりにくい状況にもなっています。
墓じまいは、お墓を撤去して更地に戻すことだけではなく、お寺や霊園と区切りをつけ行政申請も含めたお骨の引っ越しの一連の手続きを経て、先祖代々の供養の方式を変更し新しい生活を始めるための活動であるべきです。引っ越しが目的ではなくあくまで供養の形態を今のライフスタイルにマッチさせ、生きている人にとってより良くなっていくことに意味があります。
今後供養をどのようにしたいのかを検討し終活の一部として進めていく必要があります。
目次
●負担のないご供養のスタイルとは?
●お墓の存在価値と概念の変化
●お墓をつぶす前に子供たちのために考えておくべきこと
●お墓や供養のスタイルを整理
●墓じまいを支援する業者
●負担のないご供養のスタイルとは?
永代供養や樹木葬がトレンドですが、石の墓もまだまだ売れているそうです。2040年に向けて日本人の死亡者数のピークを迎えると言われていますが、お墓や霊園もその需要に向けて販売が強化されています。ですからご相談をされる先の業種によっては、石のお墓をつくることを強くお勧めされると思います。終活支援のいろいろな立場の方が相談を聞いてくれる世の中になりましたから、いろいろな角度から専門家の話を聞いて身内の方とも相談し関係者との調整に時間を割いて、後悔のないように「ご供養のスタイル」をご検討ください。
負担のないご供養のポイントは以下の整理になります。 ①リーズナブルな公営(民間)墓地で、簡素で適度な広さの墓を建てる。 ②お墓を石で作らない(永代供養墓)。 ③お墓を持たない(永代供養、合葬/合祀)。
●お墓の存在価値と概念の変化
そもそもお墓は亡くなった人を埋葬する場所です。皆がお墓を持つようになったのは江戸時代と言われていますが、生活スタイルが全く違いますから供養のスタイルが変化していくのは当然です。少子化核家族化の影響で、先祖あるいは家族を供養するお墓という場所そのものが問題やストレスになったりする人が増えているのが現状です。景色が最高だからこの霊園をえらんだのにとか海が好きだった故人のためにとか、、、若いころは良いのですが歳をとると車の運転もできなくなり、坂が登れなくなったり、そんなに遠いわけでもないのに出かける気力もなくなってきたりと、いろいろな理由でお墓の場所の問題が健在化します。「お参りが不便(遠い、アクセス悪い)」「跡継ぎがいない、あるいは遠くに住んでいる」などがよく聞かれますが、物理的な問題もありながら同時にシキタリに捕らわれず自由で負担の少ないスタイルに変えていきたいというムードが今の時代に高まっているということなのだと思います。
●お墓をつぶす前に子供たちのために考えておくべきこと
以上のことから負担になっている今のお墓を処分しよう、となるわけですが実はその工事は意外に簡単です。※物理的な難易度は個々に有りますが・・・山の上は大変とか・・・。 それよりもお墓を撤去したあとは先祖をどのようなスタイルでご供養するのか、自分達で管理するのか、お寺に任せてしまうのか、今生きている人が死んだあとはどこに祀られるのか?などといった事を関係者で話し合って決めることのほうが大変であり とても重要です。
子供たちに面倒をかけたくないといった理由でいろいろ検討を始められる方も多いですが、選択肢はいろいろあってタイミングや処分の方法もまちまちです。重要なことは今生きている人が死んだときに、今後どのように供養していくのか?のほうを決めなければ子供たちの面倒を取り除くことにはなりません。手厚く身内で弔い続けるのか、それとも個別のお墓を持たずにやり方は後世の代ごとに任せてしまうのか? 責任を放り投げてしまって、受け取ったほうはどのようにして欲しかったのかも分からないまま子供たちが自分の代以降の承継をゼロから考えることになってしまいます。
●お墓や供養のスタイルを整理
今の主流でいうとお墓のスタイルは、一般墓と樹木葬、納骨堂です。石で作るか自然をシンボルするか近代型に預けるかです。
納骨の墓標の概念が無い手元供養と海洋散骨というのもあります。
さらに一般墓を分けると、継承墓、個人墓、夫婦墓、両家墓があります。さらに承継を考えると供養は3タイプに分かれます。
・個別供養:骨壺単位で供養 ・合祀(ごうし)/合葬(がっそう):骨壺から取り出し他人の遺骨と一緒に供養。 ・複合型:期間限定で個別供養。一定期間後、あるいは利用料金が止まった時点で合祀。 永代供養というのはお寺や霊園がずっと供養し続けてくれるという仕組みのことです。 昔は、管理してもらえなくなった無縁仏が永代供養に送られて、皆と一緒に供養されるという少し悲しいイメージでしたが、今は全く意味合いが変わって先進的な仕組みでさらに低コストで供養を永年に任せられるのが永代供養というふうにコンセプトが肯定的に変化しました。 お参りの労力と経済的負担が一番小さいのがお墓を処分してお骨は合祀するという考え方です。一定期間(10年とか)を過ぎると自動的に個別供養から全体供養(合祀)に遺骨の埋葬が移動するような商品もあります。つまりはじめは個人のお墓ですが、のちにお参りする人が居なくなっても将来は他の人と一緒に混ざって供養してもらい続けられるという仕組みです。
永年の保証がついているとはいえ、永代供養が商品として非常に高価なものになっているケースも存在しますので注意が必要です。
個別のお墓を持つのか、あるいは期間限定で後世の手間を省くのか、いったん今の墓をリセットするのか、ゆっくり考えてプロにも相談し後悔のない墓じまいを実現させて下さい。
●墓じまいを支援する業者:さくらサービス東京
さくらサービス東京の特徴
・石材店でも霊園でもないニュートラルな立ち位置から墓じまいを支援。
・安価な料金。特に墓石の撤去作業、更地工事は是非他社と比較下さい。
・個々様々な事情に応じて柔軟に対応。
・仏壇処分、お墓じまい、墓石クリーニング、お墓参りの同行支援など幅広いジャンルで終活を支援。
~お墓の処分/ご遺骨の整理について~
永代供養の合祀墓(合葬墓)を検討される方へ。
弊社から合祀墓をご紹介いたします。エリア指定も可能です。 閉眼供養のあとお墓からお骨出しをし、弊社から永代供養先(散骨先)へ納骨致します。年間管理費や利用料金は一切かからず経済的です。(初期費用=“〇万円”×ご遺骨数)。 重要なことは、永代供養納骨以降 個別にお骨を取り出すことができなくなります。 ※お伺いしていたお骨の数と、取り出したお骨の数が異なる場合は追加の手続きが発生しますのでご了承ください。
墓じまいの検討を始められたら、まずは概算で改葬のお見積りを!
お問い合わせはコチラ
◆「即無料概算見積り」承ります 。 以下の3つをご用意ください ①お墓の写真(現場の状況) ②区画サイズ(広さ) ③お墓の場所(住所) ※正式な見積りは現地確認後にお出ししますので、まずは概算で見当をつけてください。この時点で数社にお見積りを出すことをお勧めいたします。 ◆ご供養の方法に合わせたお骨のお引越しをご支援します。 「〇魂抜き・閉眼供養(僧侶派遣)〇お墓処分 〇ご遺骨整理・処分(永代供養墓・散骨)」をメールフォームのご連絡で承ります。
役所から改葬許可申請書などの所定の書類を取り寄せ作成をお手伝いを致しますので手続きも安心です。
◆「立ち合い無し、お任せのお墓じまい」も問題ございません。
お客様が現地行けない場合でも弊社がお墓じまいを執り行います。
その他立ち合い無しのケースは、山の中や身内がいなくなった過疎地のお墓じまいや、ご遺骨が入る予定がなくなったお墓の解体などなどです。
◆注意点
・墓の魂抜き・閉眼供養をしないと、お墓処分は施工業者が工事を請けません。菩提寺をお持ちでない場合はお坊さんを手配して読教による法要を行う手配も致します。
・家さんと菩提寺さんとが墓じまいの相談をきっかけに高額の離檀料や永代供養料を請求されて揉めてしまうことがよくあります。檀家さん離れはお寺の経営にとっても問題ですが利用者のいないお墓が残ることもデメリットにしかなりません。離檀の交渉を解決してから墓じまいを進めることになります。離檀料を払う義務は有りませんが、お世話になったお寺への感謝の気持ちですからお互いに納得のいく額面を探る必要があります。10万円~20万円が多いようですが、安い高いは一概に言えませんのでそのお寺の相場を聞き出すのがコツです。
・墓の所有者が判らないと改葬の手続きが進まない場合があります。役所に問い合わせするなどして調査を支援致します。
・親族家族には必ず相談して進めましょう。聞いていない、勝手に決めた、ということを後で言われないように、ことを進める前に情報の共有はしておくことが重要です。
Comments