【位牌のまとめ方】先祖代々のお位牌への統合・弔い上げ・処分方法を解説
- Shinji Iwata

- 2024年6月23日
- 読了時間: 8分
更新日:5月13日
位牌はなぜ増えるのか?整理されず残る理由
「仏壇の中に位牌が増えすぎてしまった」「古いご先祖様の位牌をどう整理したらよいかわからない」とお悩みの方は少なくありません。
本来、お位牌は三十三回忌や五十回忌などの節目で先祖代々のお位牌へまとめる(弔い上げ)という考え方があります。しかし近年では、法事の継続が難しく、整理のタイミングが分からないまま複数のお位牌が残っているご家庭も増えています。
本記事では、位牌のまとめ方・弔い上げの意味・処分方法・注意点について分かりやすく解説します。


位牌の弔い上げとは?先祖代々のお位牌へまとめる考え方
弔い上げ(とむらいあげ)とは何か
故人のお魂は、長い年月を経て次第にご先祖様の一員となり、仏様へ近づいていくと考えられています。
そのため仏教では、年忌法要(法事)の節目にあわせて、故人のお魂をご先祖様とおまとめする考え方があります。一般的には三十三回忌や五十回忌を区切りとし、個別のお位牌に宿るお魂を「先祖代々のお位牌」へお移しする供養を行います。これを「弔い上げ(とむらいあげ)」といいます。
弔い上げ以降は、その故人単独の法事を行わないことが一般的です。これは、故人がご先祖様の一員としてお祀りされる存在になるためです。
本来の位牌のまとめ方(弔い上げの流れ)
お位牌を先祖代々のお位牌へまとめる本来の方法は、故人の最後の法事(年忌法要)を弔い上げとすることです。
弔い上げでは、ご住職によって故人のお魂を先祖代々のお位牌へお移しし、個別のお位牌としての役目を終えていただきます。
その後、お魂を抜いて役目を終えたお位牌は、通常、法事を行った寺院にてお焚き上げ供養が行われます。
こうして代々、法事の節目ごとにお位牌が整理され、古いお位牌から順に役目を終えていくという形が、本来のお位牌の受け継ぎ方とされています。
位牌をまとめるタイミング|33回忌・50回忌以外でも可能?
お位牌をまとめるタイミングとして一般的なのは、法事(年忌法要)の節目です。とくに三十三回忌や五十回忌などを機に弔い上げを行い、故人のお魂をご先祖様へおまとめします。
ただし、近年では、
すでに法事を行っていない
回忌の時期が分からない
お位牌が増えすぎて整理したい
というご事情から、お位牌をまとめたいと考えられる方も少なくありません。
その場合でも、法事のタイミングでなければできないということはありません。
たとえ三十三回忌前であっても、ご住職へご依頼のうえ弔い上げ(魂の移し替え供養)を行えば、お魂を先祖代々のお位牌へおまとめいただくことは可能です。
そのため、現在のご事情にあわせて、無理のない時期にご供養を行うことが大切です。
役目を終えた位牌の処分方法(お焚き上げ供養)
先祖代々のお位牌へお魂をおまとめした後、個別のお位牌は役目を終えた状態となります。
そのため、魂を抜いたお位牌につきましては、感謝を込めてお焚き上げ供養を行い、丁重にお納めするのが一般的です。
長年ご家族を見守ってこられたお位牌だからこそ、単なる処分ではなく、きちんとご供養をしたうえでお見送りすることが望ましいでしょう。

先祖代々のお位牌の作り方
先祖代々のお位牌は表面に「○○家先祖代々之霊位」といれて一般的には裏には文字を書きません。お位牌の形や「○○家先祖代々之霊位」の上に入れるシンボルは宗派やご先祖様に纏わる背景によっても異なります。
ですが、基本的には先祖位牌のデザインや種類には決まりはありません。どのようなお位牌を作っても大丈夫です。ご先祖様を一つにまとめ今後何代も礼拝し続けるシンボルですから材質やデザインもそれなりにこだわってお作りいただいても大丈夫です。
過去帳を作る理由|戒名を残したい方へ
先祖位牌に纏めると、お位牌の一つ一つはお焚き上げするので、ひとりひとりの戒名やの記録が無くなってしまいます。先祖位牌に纏めたご先祖様のご戒名は「過去帳」に書き写すことで家系の記録としてのこすことができます。
故人のお位牌がなくなると寂しい気もしますし、戒名はともかく俗名や享年といった具体的なものが消えてなくなることに少し気が引けるという方も多いと思います。
そんなときは過去帳に戒名を書き写して、仏壇の中に飾って置くと良いと思います。(※仏具屋さんで書き写してくれます。一戒名あたりか、一文字あたりで有料です。)
逆に必ず必要という訳ではありませんので方法だけ知っておいてください。又、先祖位牌に戒名を残せる方法もありますので後述します。

位牌のまとめ方は2種類ある
先祖代々位牌に統合する方法
前述のとおり、まずは先祖位牌を新しく作って、それに魂をまとめる方法があります。
新規に先祖位牌を作り古い複数の位牌の魂を移し替えて、古いお位牌はお焚き上げしてしまいます。つまり故人の魂は見えませんが、新しい位牌に移って頂いて、空になった入れ物を処分するイメージです。
この儀式はお寺の僧侶にしかできませんので、通常はお世話になっている菩提寺と呼ばれる担当のお寺に依頼して、先祖位牌と古い位牌を持参して、魂入れと弔い上げの儀式を行い古いお位牌は引き取ってもらいお焚き上げしてもらい、魂が宿った新規のお位牌だけを持って帰ります。
回出位牌(繰り出し位牌)にまとめる方法
その他に位牌を纏めるための便利なお位牌があります。
先ほどの先祖位牌は、まとめる中心となる先祖位牌に魂を移しましたが、同じ考え方で小さな札(=位牌)に魂を移し換えて、箱型の構造で中に複数の魂の宿る札を収納できるという便利な回出位牌(繰り出し位牌)というものがあります。
これが先祖位牌に戒名も残せる方法です。
複数の札を内部に収納できる形状のお位牌ですから、戒名を札に書き写すとその札が小さなお位牌となり、回出位牌(繰り出し位牌)の中に何人分でもまとめていけるというものです。通常は5枚から10枚ほどの収納ですが、大きいものですと20枚ほど入るものもあります。
回出位牌でまとめる場合は、過去帳に書き写さずに戒名が残せますので過去帳を作らないことが多いです。

菩提寺がない・相談先がない場合はどうする?
ところがそのようなお寺とのお付き合いがなくなっているからこそ、お位牌が複数まとまらずに存在しているわけで、どこに依頼したら良いかわからないというかたも多いと思います。
位牌整理で悩む方に多いお困りごと
お位牌もお墓も、供養の管理を引き継いだ子供達が今後の対応について悩み困っている例がとても多いです。
慣習の通りに供養を継続していくことは負担が大きい。
親の意向を引き継いでいきたいが、具体的な話を聞いていない。
信仰について知らないことが多いがお世話になっているお寺も無く相談先も無い。
仏壇や位牌、供養の今後について、事情を汲んで相談に乗ってくれるところが無くて困っている。
「位牌をどうまとめるべきか迷われたら」
こんなお悩みを正しい供養と処分でお手伝い致します。
お問い合わせ窓口 0120-695-645
さくらサービス東京の位牌供養について
さくらサービス東京は、お寺と協力して仏壇や位牌の供養にあたっています。
引き取りは郵送で全国受け付け。関東圏の仏壇は引き取りに伺います。
お位牌の魂抜きからお焚き上げは1柱から郵送で受け付け可能です。
仏壇の処分も供養とセットで一括して行うことができます。関東エリアはお引取りに伺います。
開眼供養も賜ります
また先祖代々のお位牌と古い位牌を並べて魂の入れ替えの儀式も郵送で受け付けできますので、旧新のお位牌を郵送頂ければ儀式のお写真とともに魂を寄せた先祖位牌を郵送で送り返すことが可能です。
お位牌を郵送されることに抵抗がおありの方もいらっしゃいますが、時代の流れか、昨今の事情を踏まえると、郵送によるやりとりも合理的と考えて利用される方が増えています。
ご不明なところが御座いましたら是非お問い合わせ/ご相談下さい。
魂入れ替えの儀式

最後に|無理のない供養のかたちを
ご先祖様が一番喜ばれるのは子孫が自分達のことをどのように思い出して手を合わせているかなのです、という記事がネット上に多いですが、それをお布施や準備する装備などに転嫁して、大きなお金の負担を強いられるようなことがありましたら、一度ゆっくり考えて頂きたいです。
生きている人が中心であるはずです。
ご先祖様への供養や今の自分の存在を感謝する気持ちとして、お位牌や仏壇のご本尊に手を合わせる儀礼はとてもすばらしいことだと思います。但し、ご先祖様のために生きている方が負担になったり、都合がつかないような無理を強いられることは本来おかしなことです。
仏様が仏壇の中にご先祖様と一緒にお祀りされていて、故人であるお位牌に手を合わせ拝んでいて、それを大きな負担を伴ってまで決まった形で継続することが果たして本来の供養なのでしょうか? 信仰はお金持ちだけの手段ではありません。
子孫が大きな負担を強いて迄、供養の形にこだわることを、果たしてご先祖様は喜ばれるでしょうか?
あくまで生きている人を中心に、感謝の気持ちを届ける形を無理なく継承し続けることが重要であり、手放したり、処分したりするタイミングでも、「シンボル(媒体)が無くなるだけで気持ちは変わらない」と考えれば良いと思います。
子供に引き継げない事情があれば、それは許してもらうようなことではなく、事実として受け止めて強い気持ちで最後の世代の「仕舞う」というけじめをつけるまでです。
お位牌の整理もその一環です。
負担なく、最後まで平穏に、終活も楽しみながら残りの人生を過ごしましょう。







コメント