仏壇を引き取り処分してもらう方法|東京23区で不要になった仏壇の廃棄について

更新日:6月16日

東京都23区内において、不要になった仏壇を処分する方法と費用、注意点について解説致します。 仏壇を処分する際、なぜ家具のタンスや衣装ケースのように粗大ゴミとして廃棄してはいけないのかという疑問をお持ちではないでしょうか。




装飾に凝っているとはいえ、構造はシンプルで、素材はほとんど木材です。製品として技術や構造、芸術の付加価値や素材が金箔で覆われているものを除いて、ほとんどの仏壇はただの木の箱です。

なのにお寺に相談するとその処分にはとても多額なコストがかかることにびっくりされると思います。

前提として、仏壇には宗教的な慣習にのっとった扱い方のルールがあって、お寺のお坊さんしかできない儀式を行うことになっています。

つまりご先祖様や故人の魂が入ったものなので供養してから処分するべきものだという考え方が浸透していて、供養しないで粗大ゴミで行政サービスにお願いすることは周りの目も気になりますし、なんとなくバチが当たりそうで気が引けてしまうのです。

但し宗教的に正しく突き詰めると、魂は位牌/ご本尊/掛け軸に入っているのだから仏壇はただの箱として廃棄しても良いという考え方もあります。

根本にあるのは日本古来の魂はものに宿るという感覚的なもので、気分的にすっきりするために行われているというのが客観的な解釈です。法見解や行政ルールでは仏壇は粗大ゴミとして廃棄が可能ですし、それができないのは利用者の「捨てる」ことへの小さな抵抗感だけだと思います。

とはいえ信仰の自由があって価値観は人それぞれですから、宗教的な見地も踏まえながら具体的な方法と注意点を詳しく解説してまいります。



★目次


お仏壇の処分の5つの方法と料金相場


魂抜き(閉眼供養)の依頼のやり方


宗派の違いについて


処分の際に気を付けること





■お仏壇の処分の5っの方法と料金相場




1.菩提寺に依頼する


まずは菩提寺(お寺)に相談しましょう。ただし最近よく聞くのは、「お寺とは非常にご無沙汰でお墓参りも頻繁に行けていないので相談をしにくい」とか、「そもそも自分の代になってお寺も世代が変わって付き合いがなくなった」とか、「何を相談しても相当なお金が毎回かかるので相談したくない」といった声です。


昨今では檀家離れが進みお寺さんもいろいろ大変と聞きます。ですから柔軟に対応してくれるお寺も増えています。もしお墓があるのなら今後もお世話にはなるわけですから、質問として「こんな場合はどうすれば良いか?」とやんわり確定事項ではない話として聞いておく、というのがよろしいかと思います。


お寺に仏壇の供養をお願いするとお布施で3万円~10万円くらいが相場で、位牌があるとさらに別に5千円~1万円を納めるのというパターンが多いです。ただし仏前に訪問し閉眼供養は行うことは一般的ですが、そこから処分まで一連におこなってくれるかどうかはお寺ごとに事情が異なるようです。


お寺に出入れがある仏具屋さんに連絡してくれる、という連携が一般的ですがそれなりの追加料金になってしまいます。



2.仏壇屋、仏具店に依頼する


買った仏壇屋さんにひきとってもらうことができます。ただし買い替えの場合以外は有料になることが多いようです。仏壇の大きさ、高さ、重さなどで見積が変わってきます。


相場はかなり幅がありますが、引き取りにきてもらって運び出すと4万円~10万円くらいが相場のようです。通常は合同供養という形できちんと閉眼供養をしてもらえます。仏壇店は販売するときには開眼供養して魂を込めて送りだすわけですから、逆に引き取りの際もきちんと手順通りに魂を抜く必要な法要を行ってくれます。


合同供養ではなく個別をお望みならお坊さんを家に派遣して個別の供養を手配してくれるところもあります。




3.自治体に依頼する


各自治体に粗大ゴミとして処分を依頼することができます。各自治体ごとにきまられたルールがあり、そもそも仏壇は扱っていない市区町村があったり、3辺の長さで料金を決めていたり、引き取りには行けないので処分場に運んでほしい、といわれるところもあります。行政の粗大ゴミ引き取りの料金は、1000円~3000円ほどです。格安ですが供養は行ってくれないので、事前に閉眼供養しておく必要があります。又、引き取る場合でも指定の場所までは自分で運び出さなければなりませんので大きな仏壇ですと対応は困難です。


但し運び出し収集まで行ってくれる自治体も有ります。例えば東京都品川区は《高齢者(65歳以上)や体に障害のある方のみの世帯で、お近くや区内にご家族やお手伝いしていただける方がいない方を対象に「運び出し収集」を行っています。粗大ごみの運び出しが困難な場合には、ご相談ください。》とホームページに記載されていました。行政エリアごとの仏壇対応可否は分かりませんが供養はどこも行なっていません。


https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kankyo/kankyo-gomi/kankyo-gomi-dashikata/kankyo-gomi-dashikata-sodaigomi/20200220164035.html



年々お年寄りが増加して、大きな粗大ゴミの廃棄の対応も変わってきています。お住いの自治体のホームページを調べるか役所の担当に直接連絡して地域ごとの詳細ルールは確認してみてください。




4.不用品回収の引取り業者に依頼する


不用品回収業者でも処分だけではなく供養もセットで引き取ってくれるところがあります。金仏壇の場合は買い取ってくれるケースもあります。


ただし仏壇を特別扱いしてくれる業者ばかりではなく、不心得な業者だと大切な仏壇を不法投棄したり一般ゴミと一緒に廃棄したり、そもそも供養を行っていなかったりと信頼できない業者さんだと心配な要素が多いのが実態です。


業者さんが閉眼供養までしてくれないとすると事前にお坊さんを手配して閉眼供養を済ませる必要があります。引取の価格は仏壇の大きさ別で処分が1~6万円。供養代が2~5万円で、それらの合計が供養と処分のすべての金額となります。


そもそも閉眼供養していない仏壇は引き取らないし供養も行っていないという業者さんが普通なので事前に確認が必要です。



5.仏壇供養処分の専門業者に依頼する

仏壇の供養と処分を専門に扱っている専門業者があります。

そこに依頼すると魂抜きの閉眼供養を合同で行っていて、お寺からの供養証明書の発行や、一括してお焚き上げまで行ってくれます。

つまり供養が終わっていなくても、供養から処分まですべて任せることができます。

費用も合同で供養を行っているためリーズナブルなことが多く、東京の場合は特に一律の料金体系で訴求している業者が多いです。

料金は仏壇の高さや3辺の合計で階段式になっており高さ60cm未満の小さな仏壇だと供養から処分まで2万円以内で収まる相場です。


http://lp.sakura-kuyou.com/


■魂抜き(閉眼供養)の依頼のやり方


家にお坊さんを呼んで行う個別供養の方法と、引き取ってもらったあとに他のものと一緒に合同で供養する方法と、そのやり方は仏壇をどのように処分するかによって2通りあります。


個別供養だとお布施の分で予算は高くなりますが、親族が仏前で集まって身内で手を合わせて送り出すことが出来ることは心情的にも安心で、そこが最大のメリットです。


一昔前まではこの方法が当たり前でしたが、高齢化、核家族化、都市化、仏壇のコンパクト化、檀家離れ、などいろいろな背景があって供養のスタイルやお寺との付き合い方も時代とともに変化してきているのだと思います。




■供養の際の宗派について


仏壇のご本尊がどの宗派でまつられているかはそれぞれです。

菩提寺があってお寺の宗派でまつられているならその宗派で閉眼供養するのが一般的でした。菩提寺に依頼しなくても閉眼供養を依頼する先は同じ宗派の僧侶に来てもらうことがルールなわけです。

ところがこれもいろいろな社会の背景や事業からか僧侶の派遣供養がネットで紹介されるようになってこの数年は、宗派へのこだわりは薄くなってきているのが実態です。


形式にこだわり過ぎるよりも利便性、経済性、あるいは故人本人がその意向をもっていた等、宗派の違いがそれほど閉眼供養の際に大きな問題になることはなくなってきています。


先祖に感謝し、故人を想う心があれば、介在する宗教の形式は少し柔軟になってもいいんじゃないかという考え方です。

一般的に良い悪いではなく、自分達や子供たちにとってどうあるべきかを考えてベターな方法を選択していくべきだと思います。




■処分の際に気を付けること


仏壇は家のお寺だという考え方があります。

ご先祖様の魂が宿るもの(位牌など)を収める場所という考え方で本来はお寺で供養され魂入れをしてあるものが家にあるということです。


特別な場所なので仏壇の小さな引き出しにはいろいろな大切なものが入っていたりします。大きな仏壇だと収納が多く細工が細かくて複雑だったりでつい見忘れてしまうということがありますので処分の前には良く見てください。


又掛け軸などがおくのほうに張り付けられたまま忘れられていたり、それが大切なものだとご存じないケースも大変多いです。処分の際には仏壇の中と外をよく点検頂ければと思います。

最後に、お仏壇の処分は家族、親戚など、関係者への相談や連絡は欠かせません。捨ててからでは戻りません、トラブルを避けるためにも事前の周知は重要です。



 

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