位牌の処分方法5選!費用相場や魂抜きの必要性を分かりやすく解説
- Shinji Iwata

- 2022年6月14日
- 読了時間: 9分
更新日:2025年12月28日
位牌を処分する前に知っておきたい基本知識から、具体的な5つの処分方法、費用相場、そして注意点まで分かりやすく解説します。故人様への感謝の気持ちを大切にしながら、ご自身に合った方法を見つけるための一助となれば幸いです。

位牌の処分が必要になるタイミングとは?
位牌は故人様の魂が宿る依り代ですから基本的には処分すべきものではありません。しかし、以下のような場合には処分の検討が必要となります。
●弔い上げして合祀する時
「弔い上げ」とは、決められた年数で故人の年忌法要を執り行わないと決めた最後の法要のことを言います。三十三回忌や五十回忌とすることが一般的でそれ以降の法要は行いません。弔い上げ後は、位牌を処分してご先祖様の位牌と一緒に祀られるため、弔い上げ以降はそちらの位牌に手を合わせることになります。
●位牌を作り替える時
位牌が傷んだり古くなりすぎると作り替えますが、経年劣化で自然に壊れていることも多々あります。当然古い位牌は処分することになります。
又、白木位牌の場合は四十九日法要を終えたら本位牌に替えて、白木位牌は処分することになります。
さらに、回出位牌を作るときにも処分が必要です。回出位牌(繰り出し位牌)とは戒名を記載した数枚の札板を入れることができる本位牌の種類のひとつで、先祖代々のお位牌が増えたときに用いられ、たくさんの位牌を一つにまとめて仏壇の中をスッキリさせることができます。回出位牌(繰り出し位牌)を作った際にも、まとめたお位牌は役目を終えて頂き処分することになります。
●引っ越しや遺品整理のタイミングで処分する時
仏壇の中の位牌を確認してみると、これはだれの位牌なんだろう?ということが正直あると思います。両親は分かるけど祖父祖父母のものも怪しい・・・。そして聞いたことも無い名前のお位牌や、古くて所縁もわからないけど預かっているお位牌もあったりします。
なんとなくわかっている代の人から引継ぎが無いと、それ以降の世代が2代続くと全く分からないというのが自然な流れです。そのような位牌が引っ越しや遺品の整理の時に処分の対象になったりします。

位牌を処分する前に知っておくべきこと・準備
位牌の処分を自己判断で進めてしまうと、後々トラブルに発展する可能性があります。処分を考え始めたら、正しい理解と準備を進めておきましょう。
魂入れ・魂抜き(閉眼供養)の意味と重要性
処分前に知っておきたいのは、位牌を作った際に故人の魂を宿すために「魂入れ」が執り行われているということです。魂入れは宗派によって呼び方が様々ですが、「開眼供養」や「入佛法要」などと呼ばれ、位牌・お墓・仏像などを新しく購入した際に僧侶を招いて読経を上げて儀式を行うことをいいます。魂入れを執り行うことで、単なる「木片」が「礼拝対象」となります。 このようにして魂入れを執り行った位牌は処分の時には必ず「魂抜き」を執り行わなければなりません。魂抜きは、魂入れの逆で「閉眼供養」や「遷仏法要」などとも呼ばれ、僧侶を招いて故人やご先祖様の魂を抜くことで「参拝対象」を単なる「モノ」にします。 魂抜きを執り行わないと、位牌の中に故人様やご先祖様の魂が入ったまま処分することになります。
親族への相談と合意形成
位牌は、あなた一人のものではなく、家族や親族にとっても大切なものです。処分を検討している理由を丁寧に説明し、必ず事前に相談しましょう。「なぜ処分するのか」「どのように供養するのか」を共有し、全員が納得した上で進めることが、円満な解決への鍵となります。相談なしに処分を進めると、後から「なぜ勝手に」と親族間のトラブルになりかねません。故人様を思う気持ちは皆同じはずですので、誠実な対話を心がけてください。
菩提寺への連絡と閉眼供養の依頼
菩提寺(ぼだいじ・先祖代々のお墓があるお寺)がある場合は、まず菩提寺の住職に相談するのが最もスムーズです。位牌の処分について相談すれば、宗派の教えに基づいた適切なアドバイスをいただけます。そして、処分に先立って行う「閉眼供養」を依頼しましょう。菩提寺がない場合でも、同じ宗派のお寺や、後述する専門業者などを通じて僧侶に依頼することが可能です。何よりも先に、位牌に宿る魂を丁寧に供養することが大切です。

【費用別】位牌を処分する方法(位牌の捨て方)5選
閉眼供養を終えた位牌の処分方法は、一つではありません。費用や依頼先も様々ですので、それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。
処分方法 | 費用相場 | メリット | デメリット |
菩提寺に依頼する | 1万円~5万円 | 最も丁寧で安心感がある。宗派の作法に沿って供養してもらえる。 | お布施の金額が分かりにくい場合がある。菩提寺がない場合は依頼できない。 |
仏具店・葬儀社に相談する | 3千円~3万円 | 購入や葬儀でお世話になった場所に頼みやすい。 | 閉眼供養は別途お寺に依頼が必要な場合がある。 |
専門業者に依頼する | 5千円~1万円 | 料金が明確。郵送で対応してくれる業者もあり、手軽に依頼できる。 | 業者によって供養の質が異なるため、信頼できる業者選びが重要。 |
永代供養を依頼する | 10万円~50万円 | 管理の負担がなくなる。お墓の継承者がいない場合に適している。 | 費用が高額になる傾向がある。一定期間後は合祀されることが多い。 |
一つにまとめる | 3万円~10万円(新しい位牌代含む) | 仏壇がすっきりする。先祖をまとめて供養できる。 | 新しい位牌の作成と古い位牌の処分、両方の費用と手間がかかる。 |
方法1:菩提寺に依頼する
最も伝統的で安心できる方法です。閉眼供養からお焚き上げまでを一貫してお願いできます。費用は「お布施」としてお渡しするのが一般的で、金額が明確に決まっていないこともあります。不安な場合は「皆様おいくらくらいお包みされていますか」と率直に尋ねても失礼にはあたりません。
方法2:仏具店や葬儀社に相談する
位牌の購入や葬儀でお世話になった仏具店や葬儀社が、処分の相談窓口になっていることがあります。提携しているお寺でお焚き上げをしてもらえるケースが多いです。ただし、お店によっては閉眼供養は受け付けておらず、自分で別途お寺に依頼する必要がある場合もあるため、事前にサービス内容を確認しましょう。
方法3:位牌処分の専門業者に依頼する
近年増えているのが、仏壇じまいや位牌処分を専門に行う業者です。料金体系が明確で、ウェブサイトから手軽に申し込めるのが特徴です。全国から郵送で位牌を受け付け、提携寺院で合同供養を行ってくれるサービスもあります。手軽な反面、どのような供養が行われるか見えにくいこともあるため、供養の様子を報告してくれるかなど、信頼性を見極めることが重要です。
方法4:永代供養を依頼する
位牌の継承者がいない場合や、自宅での管理が難しい場合に選ばれる方法です。寺院や霊園に位牌を預けることでご家族に代わって永続的に供養をしていただくことができます。永代供養は永久に位牌を預かっていただけるわけではなくたいていは期間が決まっていて、一定の年数を超えると合同で供養されるようになりその時点でお位牌は処分されます。預かっていただける期間についても事前に確認しておきましょう。
方法5:複数の位牌を一つにまとめる(繰り出し位牌)
仏壇に位牌が増えてしまい、お祀りするスペースがなくなった場合に検討される方法です。「繰り出し位牌(くりだしいはい)」や「先祖代々之霊位」と記した一つの位牌に、複数のご先祖様の魂を移します。この場合、新しい位牌への魂入れ(開眼供養)と、古い位牌からの魂抜き(閉眼供養)の両方が必要になります。
故人様とご先祖様への敬意を忘れず、最後まで丁寧に対応するために、以下の点に注意してください。
閉眼供養を行わずに処分しない
最も重要な注意点です。閉眼供養をせずに位牌をゴミとして捨てることは、故人様の魂をないがしろにすることに繋がります。たとえ信仰心が薄くても、ご先祖様が大切にしてきたものです。感謝の気持ちを込めて、必ず魂抜きの儀式を行いましょう。
浄土真宗の場合
浄土真宗は「位牌に魂が宿る」という考えを持たないため、本来位牌は必要なく持っていないのですが、あえて手を合わせるわかりやすい対象が欲しくて使われていることがよくあります。こうした浄土真宗のお位牌は、遷仏式法要という儀式をお勤めして処分します。
馴染みのお寺が無い場合など、浄土真宗以外のお寺に依頼して魂抜き(閉眼供養など)を行うことも最近では一般化しています。魂抜きの儀式は、仏教由来であれば概念は同じなので宗派にそこまで拘らなくても良いのではないかというのが近年の考え方です。
さらに仏具店、仏壇店や供養・処分の専門業者に依頼して供養と処分を一括して対応してもらうことも可能です。
もし菩提寺が分かるのであればまずは相談してみましょう。そのうえで選択肢として料金や手間や諸々の条件を整理して、必要ならその他の業者にも見積を依頼して検討するという段取りが合理的です。
トラブルを避けるための業者選び
専門業者に依頼する場合は、信頼できるかどうかを慎重に見極める必要があります。「あまりに安すぎる」「供養方法の説明が曖昧」といった業者には注意が必要です。事前にホームページで供養の実績を確認したり、見積もりを取って対応を比較したりするなど、安心して任せられる業者を選びましょう。

まとめ
位牌の処分は、決して罰当たりなことではありません。大切なのは、故人様やご先祖様への感謝の気持ちを忘れず、正しい手順を踏んで丁寧に供養することです。まずは親族とよく話し合い、菩提寺や専門家に相談しながら、ご自身の状況に最も適した方法を選びましょう。
位牌の処分でお困りの方は、専門業者への相談もひとつの選択肢です。
菩提寺が遠方にある、檀家関係が複雑で相談しづらい、忙しくて時間が取れないなど、さまざまな事情を抱えている方も少なくありません。そんなときは、位牌の供養から処分まで一貫して対応してくれる専門サービスを利用することで、心の負担を軽減できます。
「さくらサービス東京」では、ご遺族の想いに寄り添いながら、丁寧な供養と適切な処分を行っています。宗派を問わず対応可能で、遠方からのご依頼にも柔軟に対応しているため、安心してお任せいただけます。位牌処分に関する疑問や不安がある方は、ぜひ一度公式サイトをご覧ください。
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