位牌に「魂が宿る」とはどういう意味?宗派による考え方と供養を解説
- Shinji Iwata

- 2024年8月22日
- 読了時間: 8分
更新日:4 日前
位牌について調べていると、
「位牌には故人の魂が宿っている」
「位牌を処分する前には魂抜きが必要」
「四十九日に白木位牌から本位牌へ魂を移す」
といった説明を目にすることがあります。
では、本当に位牌には「魂が宿る」のでしょうか。
実は、位牌や魂についての考え方は、すべての仏教宗派で同じではありません。
「魂入れ」「魂抜き」という言葉が一般的に使われる一方で、こうした表現を用いない宗派もあります。
この記事では、位牌の役割や歴史、「魂が宿る」といわれる理由、宗派による考え方の違い、そして位牌を整理・処分するときの供養について分かりやすく解説します。
そもそも「魂」とは何か
「魂」という言葉は、古くから人の生命や精神、死後の存在などを表す言葉として使われてきました。
ただし、魂の存在や死後のあり方については、宗教、宗派、地域、文化によってさまざまな考え方があります。
そのため、
「人が亡くなると魂が位牌へ移る」
ということを、すべての仏教宗派に共通する教義として説明することはできません。
日本では仏教だけでなく、古くからの祖先信仰や民間信仰なども影響しながら、故人やご先祖を身近に感じ、手を合わせる文化が形成されてきました。
位牌も、そうした日本の供養文化の中で大切にされてきたものの一つです。
そもそも位牌とは?
位牌とは、一般的に故人の戒名(法名・法号)、亡くなった年月日、俗名、年齢などを記した札です。
葬儀では白木位牌を用い、四十九日などを区切りとして本位牌を用意することがあります。
位牌は、ご家族が故人を偲び、手を合わせる礼拝の対象として大切にされてきました。
一方で、位牌の位置づけは宗派によって異なります。
特に浄土真宗では、一般的に位牌を礼拝の中心とはせず、法名軸や過去帳を用いることがあります。
そのため、位牌について考えるときは「仏教ではすべてこうである」と一括りにせず、宗派による違いを理解することが大切です。
なぜ「位牌に魂が宿る」といわれるのか
位牌を故人の象徴や依り代として捉え、故人がそこにいらっしゃるような気持ちで手を合わせてきた家庭も少なくありません。
そのため一般には、
「位牌に魂を入れる」
「位牌に魂が宿る」
という表現が広く使われています。
新しい本位牌を用意した際の法要を「魂入れ」「開眼供養」などと呼ぶこともあります。
ただし、これらの名称や意味は宗派・寺院によって異なります。
「位牌という木の札そのものに、文字どおり魂が入っている」とすべての宗派が考えているわけではありません。
大切なのは、こうした表現を宗教的・文化的な考え方の一つとして理解することです。
位牌は故人を偲ぶ大切な存在でもある
位牌の意味は、宗教的な説明だけではありません。
位牌には戒名や俗名、亡くなった年月日などが記されているため、ご家族にとって故人を身近に感じる象徴にもなっています。
仏壇の前で位牌に手を合わせることによって、
「故人を思い出す」
「家族で思い出を語る」
「ご先祖とのつながりを感じる」
という方もいらっしゃいます。
その意味では、位牌は単なる木製品ではなく、ご家族の記憶や供養の気持ちを受け止める存在ともいえるでしょう。
白木位牌と本位牌の違い
葬儀の際には、一般的に白木で作られた仮の位牌が用いられます。
これを「白木位牌」と呼びます。
四十九日法要などを区切りとして、漆塗りなどの「本位牌」を用意することがあります。
その際、寺院によっては本位牌に対して開眼供養などの法要を行います。
一般に「白木位牌から本位牌へ魂を移す」と説明されることもありますが、これも宗派や寺院によって考え方や表現が異なります。
白木位牌について詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
【内部リンク】「白木位牌の処分方法|自分で処分できる?供養・お焚き上げまで解説」
位牌はいつまで持ち続けるもの?
位牌をいつまで祀るかについて、一律の決まりがあるわけではありません。
年忌法要の区切りなどに合わせて「弔い上げ」を行い、個人の位牌を整理する場合があります。
一方で、その後も位牌を大切に祀り続ける家庭もあります。
近年では、
・位牌を引き継ぐ人がいない
・実家を売却する
・仏壇を置く場所がない
・複数の位牌を整理したい
・誰の位牌なのか分からない
といった事情から、位牌の整理について相談されるケースも増えています。
位牌を持ち続けることが難しくなった場合でも、無理に保管し続ける必要があるとは限りません。
菩提寺やご家族と相談しながら、現在の生活に合った方法を考えることができます。
弔い上げとは?
弔い上げとは、一般的に年忌法要を一定の区切りで終えることをいいます。
三十三回忌や五十回忌などを区切りとする場合がありますが、いつ行うかは宗派、寺院、地域、ご家庭によって異なります。
弔い上げに合わせて、複数の位牌を先祖代々の位牌などへ整理することもあります。
これについても、「故人の魂が先祖の魂と一つになる」などと説明される場合がありますが、宗派や地域による考え方の違いがあります。
したがって、弔い上げや位牌の整理を検討する場合は、菩提寺があれば相談するのがよいでしょう。
位牌を処分するとき「魂抜き」は必要?
位牌を整理するときに多いのが、「魂抜きをしないと処分できないのでしょうか?」というご質問です。
「魂抜き」「閉眼供養」「お性根抜き」などは、位牌や仏壇などを移動・整理・処分する際に行われる法要を表す言葉として使われています。
ただし、その名称や考え方は宗派によって異なります。
法律上、位牌を処分する前に閉眼供養を行わなければならないという決まりがあるわけではありません。
一方、長年ご家族が手を合わせてきた位牌を、そのまま廃棄することに抵抗を感じる方も少なくありません。
その場合は、僧侶による閉眼供養を行ったうえで、お焚き上げなどによって気持ちも含めて整理する方法があります。
位牌を整理・処分する方法
位牌を今後引き継ぐ方がいない場合には、いくつかの方法があります。
菩提寺へ相談する
菩提寺がある場合は、まず寺院へ相談する方法があります。
宗派や寺院の考え方に沿って、必要な法要や位牌の整理方法について案内してもらえます。
複数の位牌を整理する
何代にもわたる位牌が残っている場合は、先祖代々の位牌や回出位牌などへ整理する方法があります。
ただし、方法は宗派や寺院によって異なるため、菩提寺がある場合は相談しましょう。
供養後にお焚き上げする
今後位牌を引き継ぐ方がいない場合は、僧侶による閉眼供養を行ったうえで、お焚き上げする方法があります。
菩提寺がない場合には、位牌の供養・お焚き上げを受け付けている寺院や専門サービスへ相談することもできます。
さくらサービス東京の位牌供養
さくらサービス東京では、全国から郵送でお位牌をお引き取りしています。
また、魂入れ(開眼供養)も承っております。
>>参照記事「位牌の魂入れ・開眼供養とは? 意味・必要性・費用・流れを分かりやすく解説」
お引き取りしたお位牌は、提携寺院の僧侶による閉眼供養を行ったうえで、お焚き上げしています。
「閉眼供養するかどうか」を選択していただくサービスではなく、お引き取りした位牌はすべて供養を行うことを基本としています。
さくらサービス東京は、「お焚き上げサービス」ではなく、僧侶による人柱ずつの読経による供養が正しい扱いであるという信仰にも寄り添った正しい方法にこだわっています。
また、仏壇の出張引き取りをご依頼いただいた場合は、お位牌1柱まで仏壇の基本料金に含まれ、2柱目からは1柱につき5,000円(税込)の追加料金となりますが、同じ方法で邸内に供養させていただきます。
その他、仏壇の中にある仏具やご本尊の引き取り・供養については、仏壇の基本料金に含まれているため無料です。
「菩提寺がない」
「誰の位牌なのか分からない」
「実家に古い位牌が何本も残っている」
「位牌を引き継ぐ人がいない」
といった場合もご相談いただけます。
さくらサービス東京のサービスの詳細は>>>
提携寺院の僧侶による実際の位牌供養の様子

まとめ|「魂が宿る」という考え方は宗派によって異なる
「位牌には魂が宿る」という表現は、日本の供養文化の中で広く使われてきました。
一方で、魂や位牌についての考え方は、すべての仏教宗派で共通しているわけではありません。
そのため、
「位牌には必ず魂が宿っている」「魂抜きをしなければ絶対に処分できない」
と一律に考える必要はありません。
菩提寺がある場合は、その宗派や寺院の考え方を確認するとよいでしょう。
また、位牌を引き継ぐ人がいない場合や、菩提寺がなく整理方法に困っている場合には、僧侶による閉眼供養とお焚き上げを行うサービスへ相談する方法もあります。
位牌は、長年ご家族が故人やご先祖を偲び、手を合わせてきた大切なものです。
それぞれの宗派やご家族の考え方を尊重しながら、納得できる方法で整理することが大切です。
●位牌を郵送で受け取り、弔い上げ供養、魂抜き供養を行いお焚き上げしてくれる専門業者【さくらサービス】
●開眼供養も承ります。⇒詳細はホームページをご覧ください
●全国から集めた供養品を、正しい作法で由緒正しい寺院の僧侶が閉眼供養してくれます。
さくらサービスの供養場 毎月100点以上の供養品が集まります。
~お位牌、仏壇の供養サービス さくらサービス~
事務所:東京都大田区中央1-5-4
フリーコール 0120-695-645
合同供養の様子(2024年4月)








コメント