top of page
fujii61

仏壇へのお参りの作法と位牌の取り扱いに関して

日本の核家族化が進む中で、仏壇は実家にあり、お父さんお母さんが大切にしているものになっている状況をお聞きします。

親子三代で同じ家に住んでいるご家庭では、仏間に仏壇が安置されていて、朝に夜にお参りされている場合もあり、仏壇にお参りする方法もなんとなく生活の中にあり覚えている方もいらっしゃるかと思います。それでも、仏壇の中に関しては、何がどのようになっていて、どう配置するのが正しいなどのことに関して不明ではないでしょうか。


この記事では、基本的な仏壇へのお参りの作法、仏壇にお供えされているものの内容、位牌に関して御説明していきたいと思います。



仏壇へのお参り

 

仏壇のお参りの作法は、宗派によって異なるところもありますが、基本的な手順は同じです。

先祖の供養、感謝を示すためにも、仏壇への日々のお勤めはしっかり行いたいものです


仏壇でのお勤めは朝は朝食の前、夜は夕食の後に家族そろって行うというのが理想です。


1. 仏壇の扉を開ける

2. 仏壇にお供え物を供える(浄土真宗では水やお茶はお供えしません)

3. 線香をあげる(宗派によって線香の本数やあげ方が異なります)

4. リンを鳴らす

5. 数珠を持って合唱し、念仏を唱える

6. 再びリンを鳴らす

7. 合掌して礼拝(真言宗では三度礼拝します)

8. ローソクの火を消す

9. お供えを下げる

10. 仏壇の扉をしめる(二重扉の内側の扉だけ閉め、一重扉の場合は日中開けたまま)

11. 夕食後に再び3~8を行い、仏壇の扉を全部閉めます。


合掌の際は、今日一日が無事過ごせたことに感謝してお参りします。



仏壇へのお供え

 

仏壇への毎日のお供え物について、仏壇を引き継ぐことになったばかりだと悩まれる経験をされる方は多いでしょう。

仏壇では「五供(ごくう)」と呼ばれる「花・香り・灯り・浄水・飲食」で供養をしますが、それぞれにお供えする最低限のマナーがあります。

五供でのお供え物の管理や、使う仏具のお手入れは頻繁にすることが必要です。

仏壇まわりを常に清潔に保つのは大切な仏壇マナーとなります。


【花】

お花の香りを召し上がっていただきます。 故人の好みに合わせたり、季節のお花を飾ったりします。

バラなど棘があり、血を流すことを連想させるものは、お供え物としてはあまり良くないという考え方もあります。


【香り】

仏さまは、香りを召し上がるとされています。

香り高いお線香を毎日あげることが、供養につながります。

天に上ってゆくお線香の煙が、この世とあの世をつなぐものであるという解釈もあります。


【灯り】

ろうそくの明かりは、「お灯明」を指します。お灯明は、世の中全てを照らす光です。

仏教ではこのお灯明に従うことで、迷いがなくなってゆくとされます。

火事などの心配があるため、お供え後のお祈りが終わったら消しましょう。

仏壇のろうそくの灯を消すときは、口で吹き消してはいけません。

口は不浄に通じ、先祖に向かって息を吹きかけることは失礼にあたるためです。

手であおいで火を消しましょう。


【浄水】

透き通った水は、けがれなき浄土を象徴するものという意味もあります。

お仏壇にお水は絶やさないようにしましょう。

ただし、浄土真宗だけは、水をあげないとする解釈もあります。

浄土真宗の場合は、お寺や年配者に尋ねたほうがいいでしょう。


【飲食】

仏さまはお仏飯の香りを召し上がるという解釈と、 仏さまはご飯を召し上がらないので、お仏飯は飾り物としてのお供えであるという解釈があります。

炊き立てのご飯を、仏飯器でお供えします。


【位牌】

基本的に仏壇の中央には御本尊が祀られています。 御本尊のそばに故人の魂が宿った位牌を置きます。 つまり、仏壇は先祖の霊が宿る家庭の中にある寺という存在で、位牌は故人の魂の依代(よりしろ)です。

お位牌は亡くなった順番ではなく、世代が古い順に上座から下座に安置していきます。

向かってご本尊の右側が上座、左側が下座で、一段下がる毎に位は下がります。 夫婦のお位牌の場合は、右が夫で左が妻、というように配置します。


 

このように仏壇はご本尊を祀ったり、ご先祖や亡くなった家族を供養するとても重要なものです。

しかし、お仏壇が古くなって傷んできたので買い替えたり、実家から引き継いだお仏壇が大きすぎて部屋に収まらなかったりして、やむを得ず仏壇を処分しなければならないこともあります。


ここからは仏壇や位牌の処分に関して御説明していきたいと思います。


仏壇を処分する時には供養してもらうのが一般的とされています。何故、仏壇を供養しなければいけないのでしょうか?


ご実家から仏壇を引き継いだ場合などにはご存じないかもしれませんが、実はご家族が最初に仏壇を購入された際には「開眼供養(かいげんくよう)」という儀式を執り行っているのです。


開眼供養とは仏壇やご本尊、位牌を新たに購入した際や、お墓を新たに建てた際などに行われる慶事(祝い事)の法要です。

開眼供養でご僧侶に読経していただく事により、仏壇に安置されるご本尊の目を開き、位牌には故人の霊魂が宿ることになります。

ですからこの儀式は「魂入れ」という名前で知られています。


宗派や地域によって開眼法要、入魂式、入仏式、お性根入れ(おしょうねいれ)、霊入れ(たまいれ)、御魂入れ(みたまいれ)、仏壇開きなど呼ばれ方が変わり、儀式のやり方にも違いが見られます。


開眼儀式を行って仏様や故人の魂が宿っている状態の仏壇やご本尊、位牌をそのまま処分するのはタブーとされています。

仏様に大変失礼ですし、故人の魂も帰る場所をなくしてさまよってしまうので、処分の際には適切な供養が必要なのです。



仏壇や位牌の処分

 

理由は様々ですが仏壇や位牌の処分を決めた時には、長年お世話になった仏壇や位牌の供養についてを考えなければいけません。

仏壇や位牌に魂が宿った状態では処分もできませんので、不要になった仏壇や位牌には、前述のとおり、「閉眼供養(へいがんくよう)」と呼ばれる供養の儀式をしてして、入っている魂を抜かなければなりません。


仏壇や位牌の処分に関しては様々な方法や金額がございます。

本来、「安く済ませる」といった表現は罰当たりなのかも知れません。ご供養とは、信じる心に大きな意味を成すことであってお金に換えられないものであるはずです。

とはいえ親も亡くなって実家もたたみ、仏壇や位牌を引き取って管理してきたものの、これから子供の代に受け継がせることを考えたときに、自分の代で処分するという検討を始める方は少なくありません。

そして、なるべくなら経済的な負担は小さいほうが良いわけで、但し信仰上間違いなく正しく処分できる方法は無いか?と考えることは自然ななりゆきだと思います。


ところがネットで調べても出てくる情報は膨大で、何が正しくて何を参考にすればいいのか全く分からず、処分の準備は簡単に始められなかったりします。

お墓は別として、仏壇と位牌を〈仕舞うための費用〉は、頼む先によってかなりの見積りに幅があります。今回は特に≪大切な先祖や故人を祀ってきた位牌≫を中心にどのように整理すれば良いのか、その対応方法と相場をご紹介して、納得のいく形で「自分で処分できる」方法をご紹介致します。


位牌の写真

 

目次

位牌の供養と処分を安く行う方法は専門業者に


 



お位牌は捨ててもいいものなのか

 

お位牌は燃える材質で大きくてもミカン箱に入る大きさです。モノとしては簡単に廃棄できます。問題はお位牌には魂が宿っていて、手を合わせる礼拝対象であることから粗末に扱うことはできないということです。


魂が込められたまま廃棄することはできませんので、あらためて寺院の僧侶に魂を抜く法要を行ってもらい、読教による儀式で礼拝対象からただのモノに戻したのち、最後に燃やして供養する「お焚き上げ」、という流れが正しいとされる処分方法です。


お位牌を安置してあった仏壇に関しても、処分の前には供養が必要だとされていますが、供養が必要なのはお仏壇の中にお祀りされているご本尊のみで仏壇そのものはただの箱(供養不要)というお坊さんもいれば、長年拝まれ続けた結果魂が宿ってしまうので位牌と同様に魂抜きやお祓いの儀式を行うべきだというお坊さんもいらっしゃったりして、宗派や土地の慣習にもよるのですが、最後はどう気持ちの整理をつけるのか個人の考え方次第というのが結論のようです。


よって、礼拝対象のお位牌は魂抜きしたのちモノとして廃棄するのが正しい処分方法です。廃棄の仕方は、お焚き上げという方法で燃やして灰にすることが理想的です。

魂が宿っているか分からない古いお位牌の場合でも、お坊さんに頼んで閉眼供養をしておけば安心です。一番大切なことは管理してきた人が供養品に対してどのようの「最後の気持ちの整理をつける」かだと思います。


お位牌の処分の方法に悩む様子


お位牌の供養の相場

 

お位牌の魂抜きの供養するのにお布施としてお寺に払う金額は1柱(本)5000円~2万円くらいが相場です。お寺やお坊さんの位によってもお布施の相場は変わります。

お位牌の供養をお寺に依頼すると、(お位牌を)「お寺にお持ちください」と言われて、お寺で供養を行ってくれます。立ち合いもできるはずですのでお望みならば相談してみてください。

お位牌を処分する供養には、読教による弔い上げと魂抜きの供養と物理的に位牌を燃やして供養するお焚き上げという儀式がありますが、魂を抜いた後のお位牌は自分で処分して下さいというお寺もあるそうです。

供養のやり方としてお寺がどのように行っているかは宗派や地域によってもそれぞれなのですが、一般的にはお位牌の供養と処分はお寺に依頼することが安心して任せられる方法だと思います。


お布施のイメージ


位牌の供養と処分を安く行う方法は専門業者に

 

下世話な表現で恐縮ですが、安くしたいという表現には理由があります。

お寺によっては相場よりもはるかに高額なお布施を要求される場合があります。又お位牌が10基以上も家にのこされているのでお布施が怖くて聞けない、というケースも聞きます。

このような場合庶民としては、もう少しお安く済ませる方法はないものか?と探して見たくもなります。


お布施が安いお寺さんにお願いすれば位牌の処分は安くなります。さらに複数の家のお位牌を集めて供養をまとめて合同で行うことで個々の料金を下げているのがお位牌の供養の専門業者です。


このような合同供養やお焚き上げのできるお寺さんと複数提携して供養を無理なく丁寧に行う形を運営管理して『位牌の供養サービス』を画期的に安く行っているのがご紹介する以下のサービスです。全国から郵送で供養品の受付を行っています。




ご不明なところがありましたら是非お問合せ下さい。位牌の他、仏壇、ご本尊、掛軸、仏像、遺影なども扱っています。



全国から郵送で供養のお品を受け付けています。

お位牌の魂抜きとお焚き上げは1柱5,500円(税込)です。




その他、仏壇仏具店でも供養を手配してくれます

 

これは本業の仏壇の販売の他にサービスとして受け付けていますというもので、当然お坊さんのネットワークも広くお持ちなので処分の対応ができるのだと思います。

ただし仏壇購入のお客様に限ります、と顧客にだけのサービスであることも多いですし、そもそも大手の仏壇店になるとお値段もそれなりに張ります。

但し新しく仏壇や仏具を購入する場合には無料でいろいろな供養や処分を手配してくれることがあります。是非問い合わせてみてください。





シニアに納得感のあるイメージ
 






仏様のまなざし


閲覧数:3回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Commenti


bottom of page