過去帳の供養・処分・整理について|処分する前に知って欲しいこと|供養の依頼先や方法|

更新日:6月1日


見台に乗る過去帳

過去帳とは何か

過去帳とは、故人の戒名・俗名・死亡年月日・享年などを記載した帳簿のことです。鬼簿、冥帳とも呼ばれて折本と和本のものがあり、表紙は布や唐木素材などが用いられ、改めて見るととても丁寧に綺麗に工夫して制作されています。

過去帳はその家に有縁の故人を記してあるのでそのまま家の系譜になりますが、活用方法、保管方法は宗派によって異なりますが特にお位牌を持たない浄土真宗で使用されることが多いようです。

その他の宗では数が増えて仏壇の中に納まらなくなってきた位牌に書いてある内容を全て移し替えるときに使うのが過去帳で、その時位牌はお寺に返して過去帖の記録だけが延々と残っていきます。つまりご先祖様の昔から続く大切な記録を継承していくノートが過去帳です。




過去帳は捨てられる?

宗派によって考え方は多少違えど、法的にも問題ないので供養を実施すれば捨てること自体は問題ありません。実際に供養して処分される方は沢山いらっしゃいます。以下のことを理解して捨てていらっしゃるかどうかは疑問です。



捨てる前に知って欲しい過去帳の役割

位牌は魂を込めて礼拝する対象なので、他のモノでも替えが効く。魂を抜けば役割は亡くなります。

しかし過去帳は、記録してあること自体が役割なので、位牌や仏具、仏壇といったモノとしての価値ではなく、ご先祖様から承継者に対して受け継ぐ過去からの記録という情報の価値があります。

仏壇や位牌は魂が抜かれて処分することで、モノの整理がつくので良いのですが、過去帳は

物理的な大きさや重さで問題になることも無いので、「家系図」として受け継いでいける子供たちが居れば教えてあげて持っていてもらっても良いのではないでしょうか。

逆に過去帳があれば仏壇や位牌は無くても良くて、故人の記録はお寺で追記してもらいながら家族の歴史を綴っていくことはとても良いこと大事なことだと思われます。



祭祀財産を承継する者

遺産を相続することは皆さんご存じですが、「系譜、祭具及び墳墓」と民法に規定されている、お墓やその土地、仏壇、位牌、過去帳などの「祭祀財産」を承継する、ことに関してはあまり知られていません。

財産相続とは別に上記のような先祖からの祭祀に関わる財産を引き継いでゆくことを祭祀財産の承継といい、承継する者を祭祀承継者ないしは祭祀主宰者といいます。(民法897条)



祭祀承継者は主にお墓の管理がメインの仕事になりますが、祭祀承継者が今度は子供に面倒をかけたくないと言ってお墓と仏壇を処分して祭祀財産を無くしてしまうことが現在社会では良くあります。それが冒頭にお話しましたそれぞれの処分する事情のようなものです。

ただし引き継げる子供はいるけど経済負担をかけたくないので墓と仏壇を処分したということですから承継者候補は存在するわけです。

仮に祭祀承継者が決まらないような場合でも、家庭裁判所が決めてくれるようなケースもあって、お嫁に行って姓が変わった娘が引き継ぐ場合も実際にはあります。

ちなみに祭祀承継者は相続と違って拒否することができません。

祭祀財産は遺産相続と異なり、放棄規定が無いためです。



お墓の承継や管理は大変だけど、過去帳なら?

いろいろな事情があって祭祀財産を処分されているわけですが、引き継ぐ子供(息子や娘)がいらっしゃるならモノの整理とは別に系譜(過去からのデータ)は残しておいても良いのではないか、と考えてしまいます。是非お子さんと先祖からの系譜や家系図について話あっていただけたらと思います。

話を重くしましたが、そう聞いても別に未来に向けてどんな価値があるのか、残して管理する意味があるのかよくわからん、やっぱり処分する、粗末にできないからきちんと供養はしたいということでしたら、それもその世代の責任者の尊重される判断だと思います。

是非閉眼供養を行ってお焚き上げで魂を天に還してあげてください。

※ちなみに浄土真宗では過去帖には魂が入るという概念がないため閉眼供養は行わないようです。



処分に方法について


1.菩提寺に依頼する


菩提寺(お寺)に相談します。昨今では檀家離れが進みお寺さんもいろいろ大変と聞きます。ですから仏壇の処分の供養などの相談にも柔軟に対応してくれるお寺も増えています。まずは検討段階として「処分するとしたらどうすれば良いか?」と聞いておく、というのが良い思います。位牌の閉眼供養と処分はお布施で5千円~1万円くらいが相場です。お寺に持ち込みむと閉眼供養を個別に僧侶が行ってくれます。


2.仏壇屋、仏具店に相談する


お付き合いのある仏壇屋さんにひきとってもらう方法です。仏壇屋さんはお寺と繋がっているのでお寺と連携して供養していただけます。ただし仏壇の買い替えなどの機会以外は有料になることが多いようです。お寺に運んで供養をしてもらえます。



3.供養と処分の専門業者に依頼する


不用品回収業者の処分ではなく供養もセットで引き取ってくれるところがあります。金仏壇の場合は買い取ってくれるケースもあります。


過去帳の処分の相談:さくらサービス東京

https://www.sakura-kuyou.com/post/butsudan-dispose#viewer-d2qo7


さくらサービス東京では合同供養が終わった後に、燃やせる供養の品(位牌、遺影、掛け軸、仏像)だけを提携先のお寺に運んでお焚き上げ供養をしています。


確実にお寺さんでお焚き上げを行っている分、位牌、遺影、掛け軸、仏像などの引き取りと同様に定額料金を頂いておりますが、比較的安価な料金設定で対応しております。是非ご相談くださいませ。




まとめ


位牌と違って情報の価値がある過去帳は、承継者がいるなら残しても良いのではないでしょうか。

一方きちんと供養して気持ちの整理をつけたいというかたは、上記のように供養をお寺に依頼するか供養と処分をセットで専門に行う業者に任せるのが便利です。

お焚き上げすれば灰になり戻ってきません。トラブル予防に事前の親族への周知は必須ですすからご留意ください。


 


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