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位牌の整理の仕方。位牌は燃えるゴミとして処分してもよいのでしょうか?位牌の処分の方法について

更新日:4月13日

先祖代々や自分の親や子供の位牌の面倒を見られなくなったり、継承できなくなったりする人が増えています。今まで管理してきた位牌の面倒を後継者に託すことができない、あるいは託す人が居ない場合は自分の代で先祖代々から続く位牌や故人の位牌を処分する必要があります。その考え方や位牌の処分の仕方を解説致します。


位牌の処分について

位牌は燃えるゴミとして捨てることはできますが、実際に一般のゴミと一緒にして捨てる人はいないと思います。それは位牌が特別なモノであることを自然に認識しているからです。バチが当たるかも知れない、という感覚が近いと思います。宗教観や仏事のマナーといっても今の若い世代にはピンときませんが、位牌は特別なモノであり扱いには注意しなければならないものなのだろうという雰囲気は感じ取れるはずです。今回は「位牌をどのように廃棄すべきか?」について若い世代にもわかりやすく現代風に解説します。



■位牌はなぜ特別なモノとして扱われるのか


そもそも位牌(いはい)とは何かというと、故人の戒名と没年月日、俗名、享年を記して用意する木の札のことです。通常は仏壇の中に安置して故人の魂をお祀りします。

位牌については様々な考え方があり、厳密には宗派によって考え方は多種多様で詳細は異なるものの、大筋の共通の教えがあって導かれてきました。

現実には、遺族にとって亡くした人への想いを、戒名と没年の刻まれたその位牌に向けることで心の支えになるといったことがあると思います。

仏教の教えでは「位牌があることで呼び掛けに応えて故人の魂が位牌に下りてくる」と言われ、お盆に親族で集まって故人を偲ぶための場となります。

位牌がなければ、故人やご先祖様が家に帰ってこれないとすると、それは大変重要な装置です。故人やご先祖様と語り合って感謝の気持ちを伝えるために欠かせない存在だということです。しかも現実に心の支えになっている対象だとすると、信仰が無くても生きているひとと死んだ人とを繋ぐ媒体として大切な役割を果たしています。


これからの社会は多死化社会と言われています。日本人は2040年をピークにたくさんの人が亡くなります。日本社会の人口構成の構造上、若い人が少なく老人が多い傾向が続くので老齢化社会の過程でそうならざる負えません。そうなると後継者が少なく家系が途切れるひとも多くなります。必然です。

つまり多くの位牌は、引き継ぐ先が先細っていくことになります。また住環境や世帯の核化がそれを後押しします。


このような社会的な背景もあって位牌の処分について、少しその考え方や感覚が変わってきています。故人やご先祖を想う気持ちは変わらずとも、その気持ちを伝える行為を継承する子供達が居ないとなると、いくら大切な位牌であっても自分の代で役割を終えさせるという決断をせざる負えないのです。いつまでも手元に置いておきたい気持ちはあっても、自分がいなくなったら誰が管理してくれるのだろうということになると、整理せざる負えません

つまり、処分するということです。

良い悪いではなく、位牌を処分せざる負えない人が増えているというのが現実です。

位牌を処分するということは、供養の継続を放棄しているのではなく、できなくなる前に永久に心配のない形で供養を完了させてしまいましょう、という考え方だと思います。



■お位牌の処分の方法



1.菩提寺に依頼する


位牌の処分については、まずは菩提寺(お寺)に相談する事をお勧めします。過去からの経緯や宗派ごとの考え方もそれぞれあると思います。ただし最近よく聞くのは、「お寺とは非常にご無沙汰でお墓参りも頻繁に行けていないので相談をしにくい」とか、「そもそも自分の代になってお寺も世代が変わって付き合いがなくなった」とか、「何を相談しても相当なお金が毎回かかるので相談したくない」といった声です。


昨今では檀家離れが進みお寺さんもいろいろ大変と聞きます。ですから柔軟に対応してくれるお寺も増えています。もしお墓があるのなら今後もお世話にはなるわけですから、質問として「こんな場合はどうすれば良いか?」とやんわりと相談しておくとトラブルも回避できて良いと思います。

「そもそも位牌を処分することで手を合わせる対象がなくなってしまうのはけしからん」と怒られました、というようなこともとても多く耳にします。永代供養を受け入れてくれないお寺だとすると、相談すること自体が難しいかも知れません。


お寺に位牌の魂抜きをお願いするとお布施で3万円~10万円くらいが相場です。そこから永代供養まで一連におこなってくれるかどうかはお寺ごとに事情が異なるようです。


お寺に出入りのある仏具屋さんや廃棄業者が対応してくれるのが一般的ですがそれなりの追加料金になってしまいます。



2.仏壇屋、仏具店に依頼する


お位牌は、買った仏具屋さんにひきとってもらうことができます。ただし買い替えの場合以外は引き受けてもらえないことも多いようです。


相場はかなり幅がありますが、供養は宗教法人しかできないので関連のお寺の相場で料金も変わるようです。通常は供養まで一括してお任せできますし、仏具屋は位牌を販売するときには開眼供養して魂を込めて送りだすわけですから、逆に引き取りの際もきちんと手順通りに魂を抜く必要な法要を行ってくれます。専門の知識で正しい対応を行なってくれるので心強いです。

近くにあるお店に相談してみても良いと思います。但し商談になったり料金が高かったりすることを想定しておいて下さい。




3.供養の専門業者に依頼する


位牌を専門に引き取ってくれる業者がいます。もちろん供養までセットで一括して面倒をみてくれます。個別の供養を僧侶の派遣まで行って対応してくれるところもあります。

但し不心得な業者だと大切な位牌が一般ゴミと一緒に運ばれて廃棄されたり、僧侶による供養を行っていなかったりと信頼できない業者さんだと心配が多いのが実態です。


「さくらサービス」は、礼拝品の供養と処分の専門業者です。東京近郊に訪問引き取りの車が回っているのと、位牌は全国から郵送による受付も行っていて、自社の供養場に提携先の寺院住職を呼んで丁寧に供養しています。又、大きな仏壇でも訪問して引き取りをしており、供養のあとはリサイクルできる部品と廃棄物(事業系一般廃棄物)に分けるところまで委託管理しています


お位牌や遺影、仏像などは一般的な業者さんはどのように処分されているのでしょうか。供養のあとは廃棄物として捨てられているのではないかと不安になります。


さくらサービス東京では合同供養が終わった後に、燃やせる供養の品(位牌、遺影、掛け軸、仏像)だけをお焚き上げして魂の供養をしています。




■供養の際の宗派について


仏壇のご本尊がどの宗派でまつられているかはそれぞれです。菩提寺があってお寺の宗派でまつられているならその宗派で閉眼供養するのが一般的でした。菩提寺に依頼しなくても閉眼供養を依頼する先は同じ宗派の僧侶に来てもらうことがルールなわけです。ところがこれもいろいろな社会の背景や事業からか僧侶の派遣供養がネットで紹介されるようになってこの数年は、宗派へのこだわりは薄くなってきているのが実態です。


形式にこだわり過ぎるよりも利便性、経済性、あるいは故人本人がその意向をもっていた等、宗派の違いがそれほど閉眼供養の際に大きな問題になることはなくなってきています。先祖に感謝し、故人を想う心があれば、介在する宗教の形式は少し柔軟になってもいいんじゃないかなと言うのが最近のトレンドです。


さくらサービスの供養場は、十三仏をご本尊としてどのような宗派の供養品でも対応できるように整えています。


十三仏の供養場




■処分の際に気を付けること


仏壇は家のお寺だという考え方があります。ご先祖様の魂が宿るもの(位牌など)を収める場所という考え方で本来はお寺で供養されるものが魂入れをして家に祀られ身近に手を合わせられるということです。


特別な場所なので仏壇の小さな引き出しにはいろいろな大切なものが入っていたりします。大きな仏壇だと収納が多く細工が細かくて複雑だったりでつい見忘れてしまうということがあります。


又掛け軸などが奥に張り付けられたまま忘れられていたり、そもそもそれが大切なものだとご存じないケースも大変多いです。


処分の際にはくまなく仏壇の中と外を点検頂ければと思います。お札や掛け軸も宗派によってまた古いものだと取り扱いの判断に迷うものがあったりします。


できれば専門家に見てもらってその場で供養対象かどうかも意見してもらうと安心できます。



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