位牌をなくしたらどうする?紛失時の対処法から再作成の手順まで解説
- Shinji Iwata

- 2025年12月28日
- 読了時間: 8分
大切にしていたはずの位牌が見当たらない。そんな時、多くの方が動揺し、「ご先祖様に申し訳ない」「罰が当たるのではないか」と不安に駆られてしまうことでしょう。しかし、どうかご安心ください。位牌をなくしてしまっても、落ち着いて適切に対処する方法があります。
この記事では、位牌を紛失してしまった時にまずやるべきことから、見つからない場合の具体的な対処法、そして位牌を再作成する際の手順や費用について、分かりやすく解説します。不安な気持ちを解消し、故人への供養を続けていくための一助となれば幸いです。

位牌をなくしたら罰が当たる?まず落ち着いてやるべきこと
位牌が見当たらないことに気づくと、焦りや不安で冷静ではいられなくなるかもしれません。しかし、最も重要なのは、落ち着いて状況を把握することです。罰が当たるなどとご自身を責める必要は全くありません。
罰が当たることはないので冷静に
まず心に留めておいていただきたいのは、位牌をなくしたからといって罰が当たる、祟りがあるといったことは一切ないということです。
仏様やご先祖様は、あなたの不注意を責めるような存在ではありません。大切なのは、なくしたことに気づき、きちんと対応しようとするあなたの気持ちです。まずは深呼吸をして、冷静になることから始めましょう。
まずは心当たりをもう一度探す
動揺していると、普段なら見つけられる場所も見落としてしまいがちです。記憶を辿りながら、もう一度丁寧に探してみましょう。
· 仏壇の周りや引き出しの中
· 大掃除や模様替えで家具を動かした場所
· 親戚の家など、一時的に移動させた可能性のある場所
· 引っ越しの荷物の中
意外な場所から見つかることも少なくありません。思い込みを捨てて、家中を探してみてください。
紛失した状況を整理する
いつ頃まで位牌があったか、最後に見たのはいつか、といった情報を整理することも重要です。記憶を整理することで、探し出すためのヒントが見つかるかもしれません。また、この後の対処法を考える上でも、状況を把握しておくことは役立ちます。家族や親族にも協力してもらい、情報を共有しながら探してみましょう。
探しても位牌が見つからない場合の対処法
家中を探しても位牌が見つからなかった場合、どうすればよいのでしょうか。心配することはありません。きちんと手順を踏めば、故人への供養を続けることができます。
まず菩提寺に相談する
最も確実で安心できる方法は、菩提寺(先祖代々のお墓があるお寺)に相談することです。菩提寺の僧侶は、このような事態にも慣れており、あなたやご家族の状況に合わせた最善の対処法を教えてくださいます。
菩提寺がない場合は、付き合いのあるお寺や、仏壇・仏具店に相談してみるのも良いでしょう。専門家に相談することで、精神的な不安も大きく和らぎます。
位牌を再作成する
紛失した位牌が見つからない場合、新しく位牌を作り直すことができます。
位牌は故人の魂が宿る大切な依り代ですので、再作成することで、これまで通り手を合わせ、供養する対象を確保することができます。位牌の作り直しは、やむを得ない事情がある場合に選択される対処法の一つです。
破損した場合も同様に再作成を検討
紛失だけでなく、誤って落としてしまい位牌が欠けたり、文字がかすれて読めなくなったりした場合も、再作成を検討するのがよいでしょう。
傷ついたままお祀りするよりも、新しい位牌で改めて故人を偲ぶほうが、気持ちよく供養を続けられます。破損した場合も、まずは菩提寺に相談し、どのように進めるべきかアドバイスを求めましょう。
位牌を再作成する具体的な手順
位牌を再作成すると決めたら、どのような手順で進めればよいのでしょうか。ここでは、具体的な流れを4つのステップに分けて解説します。
手順1:菩提寺や仏具店に依頼
まずは、菩提寺や信頼できる仏具店に位牌の再作成を依頼します。菩提寺に相談した場合は、提携している仏具店を紹介してもらえることもあります。依頼する際には、紛失した経緯を正直に伝え、どのような位牌を作成したいかを相談しましょう。
手順2:位牌の種類やデザインを選ぶ
位牌には、伝統的な漆塗りのものから、モダンなデザインのものまで様々な種類があります。すでにご先祖様の位牌がある場合は、その位牌と同じ形や大きさ、もしくは少し小さいサイズのものを選ぶのが一般的です。ご先祖様より大きな位牌を作るのは失礼にあたるとされています。初めて位牌を作る場合は、仏壇の大きさやデザインに合わせて選ぶと良いでしょう。
手順3:戒名や没年月日などの情報を伝える
位牌に彫る文字の情報を正確に伝える必要があります。通常、以下の情報が必要となります。
· 戒名(法名・法号)
· 没年月日
· 俗名(生前のお名前)
· 享年(亡くなった時の年齢)
これらの情報は、過去帳や古い位牌の写真、お寺の記録などで確認できます。情報に間違いがないよう、複数人で確認することが大切です。
手順4:開眼供養(魂入れ)を行う
新しい位牌が完成したら、最後に菩提寺の僧侶に「開眼供養(かいげんくよう)」または「魂入れ(たましいいれ)」と呼ばれる儀式を執り行ってもらいます。この儀式によって、新しい位牌に故人の魂が宿り、単なる「木の札」から礼拝の対象である「位牌」となります。この儀式を経て、位牌の再作成は完了です。
位牌の再作成にかかる費用相場
位牌を再作成するには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。大きく分けて「位牌本体の価格」「文字彫りの費用」「開眼供養のお布施」の3つが必要です。
費用項目 | 費用の目安 | 備考 |
位牌本体の価格 | 1万円~10万円以上 | 材質(黒檀、紫檀など)や装飾(塗り、蒔絵など)によって大きく異なります。 |
文字彫りの費用 | 3,000円~1万円程度 | 機械彫りか手彫りか、文字数によって変動します。位牌本体の価格に含まれている場合もあります。 |
開眼供養のお布施 | 1万円~5万円程度 | お寺との関係性や地域によって異なります。直接お寺に尋ねても失礼にはあたりません。 |
位牌本体の価格
位牌の価格は、使われる木材の種類や漆の塗り、装飾の有無などによって大きく変わります。シンプルなものであれば1万円程度から、高級なものでは10万円を超えるものもあります。ご先祖様の位牌とのバランスや、予算に合わせて選びましょう。
文字彫りの費用
位牌に戒名などを彫るための費用です。機械で彫るか、職人が手で彫るかによって価格が変わります。近年では機械彫りが主流です。仏具店によっては、位牌の価格に文字彫りの費用が含まれている場合もありますので、購入時に確認しましょう。
開眼供養のお布施
新しくなった位牌に魂を入れていただく儀式に対する、僧侶へのお礼です。金額に決まりはありませんが、1万円から5万円程度が一般的です。お布施とは別に、お車代や御膳料が必要になる場合もあります。金額に迷う場合は、お寺や親族に相談してみるとよいでしょう。
そもそも位牌とは?その役割と重要性
位牌をなくした不安から、その存在の重さを改めて感じた方もいるかもしれません。ここで、位牌が持つ本来の役割と重要性について振り返ってみましょう。
故人の魂が宿る依り代
位牌は、亡くなった方の魂が宿る場所、「依り代(よりしろ)」と考えられています。仏壇にお祀りし、日々手を合わせることで、故人の魂は家に帰り、安らかに過ごすことができるとされています。お墓が故人の「家」であるならば、位牌は故人の魂そのものを象徴する存在といえるでしょう。
【関連記事】位牌に宿る「たましい」とは何か?
供養の対象としての役割
私たちは、仏壇にある位牌に向かって手を合わせ、語りかけ、故人を偲びます。このように、位牌は残された家族にとって、具体的な供養の対象となる非常に重要な仏具です。写真なども故人を思い出すきっかけにはなりますが、魂が宿るとされる位牌は、より深い精神的な繋がりを感じさせてくれます。
宗派による考え方の違い
ほとんどの仏教宗派では位牌を必要としますが、例外もあります。例えば、浄土真宗では「亡くなった人はすぐに極楽浄土で仏になる」という教えから、魂がこの世に留まるための依り代である位牌は、原則として用いません。その代わりに「過去帳」や「法名軸」を使って故人を偲びます。 ご自身の家の宗派の教えについて、一度確認してみるのも良いでしょう。
まとめ
位牌をなくしてしまった時、最も大切なのは慌てず、ご自身を責めないことです。
罰が当たるようなことは決してありません。まずは落ち着いて探し、それでも見つからない場合は、菩提寺や専門家に相談して、位牌を再作成するという手順を踏むことで、故人への供養をきちんと続けることができます。
故人を大切に思う気持ちがあれば、万が一の事態が起きても、必ず道は開けます。
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