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実家の売却で残された仏壇はどのように処分する?正しい処分方法と注意点について

更新日:1月6日

実家の売却で期限があるにも関わらず、整理や処分が遅れ最後まで残ってしまいがちなのが仏壇や位牌のような信仰がらみのものです。

回収業者や解体業者に依頼しても供養(魂抜き)が終わっていないと扱えませんと言われることもあり、結局お寺への供養の依頼をしても調整が間に合わず解体現場の作業の傍らに供養してもらえない仏壇が残置されていることもよくあります。

位牌や仏壇はたんに廃棄物として捨てることは心情的にも抵抗がありますし、粗末に扱うことでバチが当たると思うのが普通ですから正しい取り扱いの知識が必要です。


捨てないなら今住んでいる家に移動(引っ越し移設)することも考えられますが、仏間がある家ならともかく仏壇は見た目の想像以上に場所をとりますので首都圏の戸建てやマンション住まいならなおさら居住スペースの問題で負担に感じてしまいます。


処分するのでしたら、仏壇・位牌・神棚などは先にきちんと供養してから処置することが信仰的に認められています。仏壇の中のご本尊やお位牌には魂が入っていますので、魂を正しい作法で抜いた後でないとご先祖様の魂ごと捨ててしまうことになるという考え方をします。正しく供養をしたのちは礼拝の対象ではなくなりただのモノとして廃棄できますので、最後はきちんと感謝の気持ちをもって粗末に扱わないように処分することをお勧めします。


正しく供養すれば不安な気持ちを残さずに整理することができますので、その方法について解説致します。



実家にのこされた仏壇

仏壇の処分は先に供養する必要がある

仏壇や神棚はきちんと供養してもらってから処分します。仏壇のご本尊や位牌に宿ったご先祖様の魂を供養することを、「魂抜き」「御魂抜き」「お精抜き」「閉眼」などといいます。 まずは実家とお付き合いのあった菩提寺に声をかけて魂抜きをしてもらうことが正攻法ですが、お寺によっては魂抜きのみで仏壇の処分はおこなってくれないことも多いですし、実家から離れて住んでいる場合はなかなか最近のお寺との関係も分かりずらいでしょうし、お寺以外のその他の方法についても後述します。 神棚の処分は、神社で神主に祝詞(のりと)をあげてもらいます。祝詞は仏教のお経にあたります。祝詞をあげてもらうことによって、宿っている神様が、天に還ることができます。


僧侶の読教によって供養する様子

仏壇の中の仏具はどう処分するのか

仏壇の中には線香を立てる香炉・ろうそくを立てる燭台・花立てなど仏具と呼ばれる金属、陶器、紙や木材、プラスチックで作られたいろいろな小物が入っています。これらの処分は仏壇と一緒に一式全て引き取ってもらえるようにしましょう。教机や灯篭など、少し大きめの付属品も仏具として一緒に整理するのが楽です。

仏具も処分可能

仏壇や神棚は、引っ越しの際にも魂抜きが必要?

仏壇や神棚を他の場所に移動する場合、魂抜きを行ってから動かすのが正しい作法です。引っ越し完了後に魂入れを行ってもらいます。仏壇を処分しなくても移動のときには儀式が必要とされています。つまり引っ越し前と引っ越し後にお坊さんを家に呼んで読教してもらうのですが、そこまで昔からの慣習を忠実に行える人は少なくなったと思います。信仰心もそうですが経済的な事や段取りの手間を考えるととても大変な負担です。因みに家の中だけの移動の場合は供養は不要だそうです。


魂抜きの儀式

魂抜きの費用について

魂抜きはお布施として3万円ほどをお包みするのが一般的ですが、神棚や仏壇が立派な場合は5万~10万円も負担することもあります。お坊さんの移動を伴う場合は足代としてプラス5千円ほど余計にお渡しします。 お寺や神社によっても金額がことなりますので一度相談してみましょう。「お気持ちで結構です」と言われましたら上記の相場で良いと思います。



仏壇の処分をお願いする先について

処分の方法は以下の5種類です。


・自分で粗大ごみとして処分する ・お寺に処分を依頼する

・不用品回収業者に処分を依頼する

・仏具店や葬儀屋に処分を依頼する

・供養から処分まで一括して専門業者に依頼する



それぞれの方法について解説します。

①自分で粗大ごみとして処分する

木製の仏壇は、ほとんどの自治体で粗大ごみとして処分可能です。 自治体によって処分方法が違うので、「大きさの制限」「引き取り場所」「処分料金」についてホームページや市役所の担当に電話で確認することが必要です。

自分で仏壇を処分すると費用が安く済むのはメリットですが、「供養したとはいえ粗大ごみで捨てるのは気が引ける・・」とお考えの方にはお勧めしません。


②お寺に依頼して処分してもらう

お寺が供養から処分まで引き受けてくれると一番安心です。但し、供養から処分まで一括で引き受けてもらえる訳ではなく運搬と処分は別に手配が必要な事が多いです。供養と処分が一緒にできる場合でもお寺に運ぶことは必要で、供養した後はお寺の指定の回収業者が処分作業に当たっています。お焚き上げして貰えると依頼される方も多いのですが、お寺の境内で盛大に仏壇や供養品を焼却するようなことはよほどの田舎で無い限り迷惑条例によって制限されていて、全部のお寺が仏壇や供養品を燃やして処分しているわけではなく廃棄業者に委託して処分していることが多いです。

ほとんどのお寺は焼却炉(小さな焼却施設)を持っていますので小さいものなら燃やして処分できますが、仏壇のような大型のものをお焚き上げできるお寺は限られています。お寺にお願いするメリットは、供養を正しく行ってもらえることにつきます。燃やすことが供養ではありませんので、きちんと正しい作法で読教頂いて供養できる安心感こそが重要です。

③不用品回収業者に処分してもらう

「粗大ごみとして処分するのは気が引けるがなるべく安く処分したい」場合は、不用品回収業者に依頼することがお勧めです。魂抜きが完了している仏壇なら不用品回収業者なら宗教に関係なく、どんな仏壇でも引き取ってくれます。

回収業者なら他の不用品もまとめて処分できてお得なので実家の整理で大量にでる不用品と一緒に仏壇も処分してもらうことができれば合理的です。不用品の回収をお願いする時には「仏壇も一緒に回収できるか」を先に確認しておきましょう。

家具・家電・衣類・仏壇・・・、不用品をそれぞれ別の業者に処分してもらうのは手間ですが、仏壇も一緒に引きとってもらえば助かります。魂抜きをしている前提で引き取ってくれるはずですので相談してみてください。

逆に魂抜きを気にせず引き取る業者は、当たり前ですがタンスと同じ様に仏壇を一般の廃棄物と一緒に扱います。

仏壇の処分を不用品回収業者に依頼する場合は、きちんと信頼できる業者を選ぶことが大切で、供養したとはいえ自分のご先祖様の魂が入っていた仏壇をゴミのように扱われたり不法に投棄されることは避けたいです。



④最寄りの仏具店や葬儀屋に依頼する

仏壇の供養や処分についてお寺や神主さんにお願いできない、しにくい、あるいは分からないときには、最寄りの仏具店が相談にのってくれることがあります。但し商売ですから小さな仏壇をおすすめされたり、新規購入する代わりに今の仏壇を安く引き取るといった交渉になることはあります。仏具店が処分してくれる場合、回収業者で処分するより高くなると想定しておくほうが良いです。高さが1メートル未満の仏壇でも2~3万円、大きい仏壇だと5万以上になることもあります。 見積もりが無料なら自宅に来てもらっていくらかかるのか見積り額を出してもらいましょう。近くに仏具店がない場合は、葬儀屋さんも同様に相談にのってくれるはずです。



⑤仏壇処分の専門業者に依頼する

供養と処分を同時に面倒みてくれる専門の業者がいます。供養と処分の両方を別々に手配するのは大変ですから専門業者に供養と処分をセットで一括したサービスを利用することがお勧めです。お坊さんを引取り前に呼んで供養してから、引き取ってもらうという段取りなしで、その専門業者に依頼すると引き取ってから(業者の方で)お坊さんによる供養を完了させてそのあと処分してくれます。供養の様子を後で写真や動画で確認できるようになっていることが多いので事前に供養の様子の確認方法なども聞いてみてください。

また引き取りのエリア外でも、宅急便などで供養を受け付けてくれる業者も有るので小さい仏壇や位牌、遺影、ご本尊などは実家から直接郵送すれば手間がかかりません。宅急便や郵便局のゆうパックでおくるのが簡単です。



まとめ

実家に残された仏壇はきちんと供養すれば、どんな処分方法をとっても問題ないので、自分の都合にあった確かな依頼先にお願いしましょう。どの依頼先でも相談に乗ってくれるのでまずは内容とお見積りを聞いてみるのがお勧めです。実家が遠い場合は地の利も分かりませんのでその地域の専門業者をネットで検索して探して依頼するか、全国受付のお焚き上げ郵送サービスを利用するのが手間なく処置できる方法です。期限があって急いで引取りに行って欲しいとなると選択肢はやはり供養と処分が両方できる引取り業者となります。

気持ちの整理をつけて、後々公開することが無いように、すっきりした気持ちで仏壇を手放せるように、確かな依頼先にお願いするようにしましょう。


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