親が亡くなったら仏壇はどうする?継承から供養・処分までの手順
更新日:9月10日
親が亡くなったあと、実家に残された仏壇や位牌を前にして、
「この仏壇は誰が引き継ぐの?」
「実家を片付ける前に、何をすればいい?」
「自宅には置けないけれど、処分してしまって大丈夫?」
と悩まれる方は少なくありません。
葬儀や相続手続き、遺品整理などが重なる時期だからこそ、仏壇や位牌についても「とにかく早く片付けなければ」と考えてしまいがちです。
しかし、最初から処分を決める必要はありません。
まず、誰が引き継ぐのか、今後も供養を続けられるのか、現在の生活に合った形へ変えられないかを順番に考え、そのうえで継承が難しければ、供養を行って整理する方法を検討するとよいでしょう。
親が亡くなったら、まず仏壇・位牌の状況を確認する
最初に、仏壇の中に何があるのかを確認しましょう。
仏壇本体だけでなく、位牌、ご本尊、仏像、掛け軸、過去帳、遺影、仏具などが残されていることがあります。
特に位牌や過去帳には、家族やご先祖に関する大切な情報が記されている場合があります。
実家を売却したり、遺品整理業者へ一括して片付けを依頼したりする前に、仏壇の中を一度確認しておくことをおすすめします。
また、菩提寺がある場合は、寺院名や連絡先も確認しておくと、その後の相談がスムーズです。
次に「誰が仏壇・位牌を引き継ぐのか」を考える
仏壇や位牌、お墓などは、一般的な預貯金や不動産とは異なる「祭祀財産」として扱われます。
ここで重要なのは、長男だから必ず仏壇を引き継ぐ、というわけではないことです。
娘が引き継ぐケースもあれば、故人が生前に希望を伝えている場合もあります。
祭祀財産や祭祀承継者の詳しい考え方については、こちらの記事で解説しています。
「引き継げる」と「供養を続けられる」は別の問題です
誰が仏壇や位牌を引き継ぐかが決まっても、それだけで問題が解決するとは限りません。
実際には、「自宅が狭く、大きな仏壇を置けない」「遠方に住んでいて実家の仏壇を管理できない」「高齢になり、今後の管理に不安がある」「自分は供養できても、子どもには負担を残したくない」といった問題が出てきます。
つまり、承継できるかどうかと、今後も無理なく供養を続けられるかどうかは別に考える必要があります。
この点を家族で話し合ったうえで、次の方法を検討します。
親の仏壇を今後どうする?主な4つの選択肢
1.そのまま引き継ぐ
実家に住み続ける場合などは、そのまま仏壇・位牌を引き継ぐことができます。
現在の生活に無理がなければ、必ずしも何かを変更する必要はありません。
2.自宅へ移して供養を続ける
実家を離れる場合には、自宅へ仏壇を移す方法があります。
ただし大型の仏壇では、搬出経路や新居の設置場所などを事前に確認する必要があります。
また、仏壇の移動に伴う法要については宗派や寺院によって考え方が異なるため、菩提寺がある場合は事前に相談するとよいでしょう。
3.現在の生活に合った供養の形へ変える
大きな仏壇をそのまま引き継ぐことが難しい場合でも、供養そのものをやめる必要はありません。
小型の仏壇へ買い替える、位牌だけを手元に残す、手元供養など現在の住環境に合わせた形へ変更する方法もあります。
大切なのは、従来の形をそのまま維持することではなく、家族が無理なく続けられる供養の形を考えることです。
4.供養を行ったうえで仏壇・位牌を整理する
今後引き継ぐ人がいない場合や、家族で話し合った結果、継続することが難しい場合には、供養を行ったうえで仏壇や位牌を整理する方法があります。
自分の代で一つの区切りをつけることも、現代の家族構成や住環境の中では一つの選択肢です。
娘や妻が実際の仏壇整理を担うケースも多くあります
さくらサービス東京では、仏壇の供養・処分についてご相談いただく方の約8割が女性です。
娘自身が仏壇や位牌を引き継ぐケースだけではありません。
兄や弟がいても娘や姉妹が実際の整理を進める場合や、夫に代わって妻が寺院への確認や供養・整理の手配をするケースもあります。
親が亡くなった後の仏壇問題では、「誰が祭祀を承継するのか」と「実際に誰が整理のために動くのか」が一致しないことも少なくありません。
娘しかいない家庭や、女性が実際の仏壇整理を担うケースについてはこちらで詳しく解説しています。
仏壇を整理することになったら、位牌・ご本尊も確認する
仏壇本体を整理するときに忘れてはいけないのが、中にある位牌やご本尊、仏具などです。
「仏壇を処分すればすべて終わり」ではありません。
位牌を手元に残すのか、寺院へ相談するのか、供養して整理するのかなど、それぞれについて考える必要があります。
特に複数の位牌がある場合には、「どの位牌が誰のものなのか分からない」というケースもあります。
分からないまま急いで処分せず、親族や菩提寺などに確認するとよいでしょう。
仏壇・位牌を供養して整理する場合
菩提寺がある場合は、まず寺院へ相談する方法があります。
菩提寺がない場合や、仏壇の搬出・処分までまとめて依頼したい場合には、仏壇・位牌の供養を扱う専門事業者へ相談する方法もあります。
閉眼供養やお性根抜きなどの名称や考え方は宗派によって異なります。
そのため、「必ずこの方法でなければならない」と一律に考えるのではなく、宗派やご家族の考え方に合わせて進めることが大切です。
仏壇の整理にはどのくらい費用がかかる?
費用は、仏壇の大きさ、搬出環境、依頼先、地域、供養の方法などによって異なります。
そのため、「仏壇処分の一般的な相場」だけで判断するよりも、供養費用が含まれているのか、搬出費用はいくらか、位牌や仏具は別料金なのかまで確認することが重要です。
さくらサービス東京では、仏壇の大きさを基準として料金を設定しており、仏壇の基本料金には僧侶による供養が含まれています。
また、仏壇の中にある仏具やご本尊についても、引き取り・供養は基本料金に含まれています。
お位牌については1柱まで仏壇の基本料金に含まれ、2柱目から1柱につき5,000円(税込)となります。
親が元気なうちに話しておければ、さらに安心です
親が亡くなった後は、葬儀や相続、遺品整理など、多くの手続きを短期間で進めなければなりません。
その中で初めて、「この仏壇は誰が継ぐの?」「菩提寺はどこ?」「この位牌は誰のもの?」という問題が出てくることがあります。
可能であれば親が元気なうちに、仏壇・位牌を将来どうしたいのか、菩提寺との関係をどうするのかについて話しておくと、残された家族の負担を軽減できます。
実際の仏壇・位牌の供養をご覧いただけます
さくらサービス東京では、お引き取りした仏壇や位牌を、提携寺院の僧侶が供養しています。
仏壇は僧侶による供養を行ったうえで適切に処分し、位牌は閉眼供養を行ったうえでお焚き上げしています。
実際に行った仏壇・位牌の供養の様子は写真で記録しており、供養後にはご案内をお送りし、実際の供養の様子をご確認いただける仕組みを整えています。
まとめ|親が亡くなったら「誰が継ぐか」だけでなく「続けられるか」まで考える
親が亡くなった後の仏壇・位牌について、最初から「残すか、捨てるか」の二択で考える必要はありません。
まず仏壇の中身や菩提寺を確認し、家族で誰が引き継ぐのかを話し合います。
そのうえで、今後も無理なく供養を続けられるのかを考えることが重要です。
そのまま引き継ぐ、自宅へ移す、小型化する、位牌だけを残すなど、現在の生活に合わせて供養の形を変えることもできます。
そして、将来の承継まで考えた結果、供養を続けることが難しければ、自分たちの代で丁寧に供養して整理することも一つの方法です。
さくらサービス東京では、親が亡くなった後や実家の整理などで残された仏壇・位牌について、ご家族の事情を伺いながら供養・引き取りのお手伝いをしています。
まとめ
親が亡くなった後の仏壇の扱いは、ご家族にとって非常にデリケートで重要な問題です。まずは親族間で十分に話し合い、全員が納得できる方向性を見出すことから始めましょう。
継承、移動、買い替え、処分といった選択肢の中から、ご自身のライフスタイルや価値観に合った最適な方法を選び、最後までご先祖様への感謝と敬意を忘れないことが大切です。
もし、ご親族と話し合った結果、やむを得ず「処分(供養じまい)」という道を選ばれる場合でも、罪悪感を抱く必要はありません。大切なのは、感謝を込めて、最後まで丁寧にご供養することです。
「さくらサービス東京」では、そうしたお仏壇の供養じまいを専門に承っております。この記事で解説した「閉眼供養(魂抜き)」からお仏壇本体の処分まで、提携寺院にて責任をもって一貫してサポートいたします。
全国対応の郵送サービスもございますので、「継承者がいない」「実家が遠い」といったお悩みをお持ちの方も、安心してご依頼いただけます。ご先祖様への敬意を形にし、ご家族の心の負担を軽くするお手伝いをいたしますので、ぜひ一度公式サイトをご覧ください。








コメント