top of page
執筆者の写真Shinji Iwata

解体現場に残置されている仏壇や神棚の処分の方法について

更新日:8月2日

空き家になった実家に残っている仏壇や神棚の供養や撤去の手配に困っている方は多いはずです。明け渡しの期限が迫っていて供養や引取りをだれに依頼すればいいのか?相談すればいいのか?が分からずに混乱し焦っていらっしゃる方に撤去の方法をご紹介します。




仏壇や神棚が空き家に放置される理由

家の明け渡しが決まったら、不用品ごと空き家は家屋ごと解体されます。

ある程度は整理して要らなくなって持ち出せないものはそのまま家屋ごと取り潰してしまいます。

しかし空き家の管理やその後の明け渡しの目途がたたないまま処分されずに数年そのままの状態で放置される場合は、生活していたころのまま仏壇も含めてそのままの状態になることは多いです。身内が住んでいた場合などは気持ちの整理もつかないので、すぐに家を取り壊してしまうことは名残惜しい気持ちもあって処分には心の整理にも時間がかかるものです。

家が空き家になってしばらくは生活者が残した家財と、もちろん仏壇も置いたままの状態で数年が過ぎて、売却や立ち退き取り壊しの期日が決まっていよいよ中の物を本格的にかたずけなければならなくなって、そこで初めて仏壇と神棚の撤去を解体屋さんや不動産屋さんに指摘されることが多いのです。

家財はそのまま解体業者が壊すなり引取り業者がかたずけてくれると思っていたのに、供養が終わっていない仏壇や神棚は扱えないとそのときはじめて知らされて、仏壇と神棚を解体期限までに急ぎで整理したいがどうすれば良いのか??と困ってしまうわけです。




なぜ仏壇の処分は後回しになるのか

解体する家が住まいから離れている場合には、置いてある仏壇をどのように扱えばよいのか迷う場合が多いです。仏壇を購入した時は菩提寺と呼ばれる担当のお寺や、購入先の仏具屋さんが世話してくれるので仏壇は生活者の一部に溶け込みそこにあることが当たり前の礼拝対象でした。その生活圏から遠く離れ、或いは時代も経過して、例えば娘さんなどがたまに里帰りする程度では仏壇のことを相談する先(菩提寺)が不明になっていることが多いです。

お寺とは関係が薄れ、商店街にあった購入先の馴染みの仏具屋さんは無くなりました。

そもそも他に山ほど整理することがあって、捨てるものリサイクルするもの残すものに分ける必要があり、一旦仏壇は後回しというのが通常ありがちなパターンです。


家の中を処分するときに気を付けること

ちなみに自分である程度捨てるものを一般ゴミや資材ゴミとして行政サービスに出して処分すると解体費用が安くなります。そして整理が進むにつれて仏壇、位牌、遺影、神棚といったものの処分を具体的に検討し始めて「考えてみたらこれは捨てられないモノだけどダレに依頼すべきもののなだろう。」ということになります。

仏壇や位牌は、業者さん(不用品回収やリサイクル業者、骨董品買取業者など)に引取りをお願いしても断られるケースが多く、あるいは供養が終わっていないと引き取りませんといわれるかも知れません。

供養は宗教法人しかできませんから一般的な不用品回収業者さんは供養してくれるところに運ぶ必要があり、仏壇などの一部だけに手間をかけるのを嫌がります。

解体屋、不用品回収、リサイクル品、供養品とそれぞれの専門がありますので、すべてを任せられればとても便利なのですが、それはそれぞれの業者をコーデュネートして手数料を取っているということになりますので高額になります。

というわけで供養品に関しては信頼できる専門の業者に任せて丁寧な供養と常識的な価格帯で引取りをお願いすることをお勧めします。


残地物は誰がどの様に捨てるのか

残置物の処理は、解体業者に丸ごとお願いできますが、できれば自分でできるだけかたずけるほうが費用が全然違います。もちろんその労力は大変なことですので、その手間をお金で解決できる余裕のある方は読み飛ばしてください。

残地物を含めゴミと呼ばれるものは大きく2種類あります。一般の市民が家庭から出すゴミと、法人が事業活動で排出するゴミです。一般市民が出すゴミは、行政が非常に安い価格で処理してくれます。燃えるゴミや資源ゴミも無料で引きとってくれているのが当たり前になっていると思います。しかし解体業者などが処分する場合には同じものであっても産業廃棄物と定義され市民が出す一般廃棄物と区別されて処分費用が大きくかかります。つまり解体する前に、自分でゴミとして処分しておいた方が、解体業者に一括して依頼するよりもかなり全体の費用として安くなるというのが現実です。


仏壇や神棚は誰に依頼して処分するのか?

供養は宗教法人しか行うことができませんので、解体業者に一括して任せた場合でも2次的にはお寺や供養業者が引き受けていることになります。一般的には解体業者は自分達で請け負うことはせずに「供養して撤去してください」と条件を付けてくることが多いです。不動産業者も解体屋さんが受け容れない場合には同様に家主に求めてくることが普通です。

つまり空き家に仏壇や神棚がある場合は、供養ができる業者に直接依頼する方が解体前の早い時期に引き取ることができて、かつ費用的にもマージンがないので安上がりで対応できます。解体が始まってしまってから解体業者に言われて仏壇の撤去を急がれるパターンも多いですが、解体現場に行って仏壇や神棚を直接撤去することができる供養業者もいます。

壁が壊され解体廃材と一緒にすべての物がゴミになるまさにその時に、間一髪でお仏壇や神棚を引き上げてくる感じです。ご先祖様も、こんな顛末は望まれていなかったことでしょう。


仏壇や神棚は粗大ゴミではありません。そして解体の時期まで放置するのはさみしい限りです。処分の検討が始まったら供養業者に一本連絡をお願い致します。不動産会社様、解体業者様からの依頼も多く受け付けております。早めの調整をお願い致します。



関東一円で解体現場からお仏壇や神棚を引き上げられる業者のご紹介




郵送による供養の受付も可能です。





 








閲覧数:127回0件のコメント

Kommentare


bottom of page