33回忌を過ぎたお位牌の処分について。どうするか分からずお困りの方へ。処分の方法を解説します。
更新日:5 日前
33回忌を過ぎたお位牌の処分について。弔い上げしたお位牌はどう扱えばよいのでしょうか。何十年も仏壇の奥に置いたままでしたなどいう話もよく有ります。
管理を次の世代に残さないようにするために年忌法要を早めに切り上げたが、残った位牌の扱いが解らずどうすれば良いのかといった質問が最近増えてきました。
本編は弔い上げ後のお位牌の処分の方法について解説します。

年忌法要とは
故人の冥福を祈り供養するため、葬儀後の定められた年に営まれる法事の事です。一年後の命日が一周忌でその後2年後が三回忌で亡くなった年も含めて数え(1を引く)、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌と法要が続きます。
三十三回忌で弔い上げが行われることが慣わしとして一般化しているので、弔い上げと三十三回忌を同じものだと勘違いされている方が多いですが、年忌法要はいつ切り上げても構わないとされています。
弔い上げ(とむらいあげ)とは
年忌法要をいつまで続けるのかは、宗派、地域や慣習、菩提寺の考え方によって異なりますが一般的には三十三回忌か五十回忌を最後とすることが多く、法要を切り上げることを「弔い上げ(とむらいあげ)」と呼びます。つまり年忌法要の最終回が弔い上げとなります。
ただし最近では慣習を守ろうにもライフスタイルも多様に変化してきており、なかなか法事をきっちり継続して行うことも難しく、七回忌以降の法要を省略し弔い上げだけ行ったり、早めに十七回忌を節目に切り上げて弔い上げするようなケースが増えてきています。
そうなると経験や知識のない若い世代が関わってくる機会も増えて、仏壇や位牌の扱いについて問い合わせが増えてきているのだろうと推測しています。
という事で「弔い上げ(とむらいあげ)」が終わったあと位牌はどのように扱えば良いのでしょうか。
弔い上げが終わると故人の位牌は処分する
弔い上げが終わると故人の魂は先に仏様となっているご先祖様の魂と一緒に祀られます。
具体的には戒名が書かれた位牌の魂を先祖代々にまとめた位牌に移すという儀式を僧侶に行なってもらいます。
そして魂を抜かれて役割を終えた位牌はただの木の板となってその後適切に処分されことになります。
ちなみに弔い上げを執り行った後の故人の魂は仏様となって生きている子孫を守ってくれる存在となります。

位牌を処分する方法
位牌の処分は、「お焚き上げ」と「永代供養」があります。どちらかというわけではなく依頼先や供養のスタイルによります。
「お焚き上げ」
位牌を処分する方法の1つが、焼却して灰にして宿っていた魂を天に還す供養である「お焚き上げ」です。先に取り上げた魂抜きを執り行って故人様とご先祖様の魂を抜いたことで単なるモノになった位牌はお焚き上げで焼却できるようになります。位牌は、故人やご先祖様の魂が入っていた依り代ですので最後はお焚き上げを行うのが一般的です。但し注意すべきは、お焚き上げというワードが処分の最善の方法のように使われていますが、実際に大切なのは燃やす前に行う魂を抜くという作法(法要)であって、燃やすことだけが重要なことではありません。「お焚き上げ」サービスに依頼するときは、位牌の魂抜きという作法をきちんと行っているのかどうかを確認することをお勧めします。焼却炉にどさっと放り込まれるような粗末な処分にならないように供養と処分の工程や、その考え方を大切にしましょう。

「永代供養」
もう1つの方法が「永代供養」です。永代供養は、寺院や霊園に位牌を預けることでご家族に代わって永続的に供養をしていただくことができます。ご自宅で維持していくことが難しい方や承継者がいらっしゃらない場合に選ばれます。 永代供養は永久に位牌を預かっていただけるわけではなくたいていは期間が決まっていて、一定の年数を超えると合同で供養されるようになりその時点でお位牌は処分されます。預かっていただける期間についても事前に確認しておきましょう。

つまり寺院に依頼すると承継者の手を離れそれ以降の管理と供養をお寺の住職にお任せすることになりますが、永遠に位牌を置いて個別に供養していただけるわけではなく、一定の期間を過ぎると合祀といって全体と一緒になって供養されるタイミングが到来し、その時点でお位牌はお焚き上げされるというのが一般的です。
お位牌は必ず処分すべきもの?
お位牌に限らず、仏壇やお墓もそうですが、供養をどのように継続していくのかということが大切です。だれがどのようにご先祖様の供養を継承していくのかの決めておかないと子供達は結局自分達はどうすべきなのかをなんの申し送り情報もない中で迷ってしまうことになります。
ご先祖様のお位牌を自分の代でお焚き上げしてしまおうとか、子供にもわかる祖父母の代のお位牌までは残しておこうとか、全て無いほうが子供達も面倒をかけずに済むのでお寺に預けて永代供養にしようとかを決めて処置しておくべきです。
その中で仏壇やお墓は処分したけど、位牌は少し手元に置いておきたいなということであれば宗教上の問題もありません。
つまり管理する人が居なくなったときに困らないように準備しておくことが重要なのです。
最近は仏壇さえ無くして、位牌と遺影、香炉とおりんのみがタンスの上に置いてあるといったとても簡易なスタイルも増えています。手を合わせる対象が明確であればその形(仏事上の推奨も含め)にはこだわらなくても良いと筆者は考えます。

承継問題について
ご先祖様のものはもとより、身近な親兄弟の葬式からずっと手を合わせてきたお位牌などは、これからどのようにして引き継いでいけばいけば良いのか不安になります。元気なうちは良かったのですが、自分が死んだあとはどのように管理されるのか考えなければいけない年になってくると、永代供養や魂抜きをしてお焚き上げしてしまうといったことも選択肢として具体的に検討せざるおえません。
宗教感やら生活事情やら、いわゆるライフスタイルというものが早いサイクルで変化していることもあって、昔の価値観のまま現状維持のスタンスでいるといざというときに次世代にうまくつなげていくことが難しくなっていたりします。
子供たちには目の前に現実の生活があり、大きな仏壇を置く居住スペースはなく位牌に手を合わせて拝むような慣習も無くなってしまっていて、それらを自分達の生活圏内に保持することに違和感を感じることになるのは明白です。承継という名目で押し付けることが大きな負担となり、子供たちを苦しめてしまうことになりかねません。
価値観の変化と信仰の継続性
承継問題の課題を掘り下げてみると、なんとなく大切なものだとは知りつつも、どのように管理し次世代に繋げていくべきなのかをきちんと教えられていないことも原因です。実際に今管理している自分達も教えられてこなかった、という人が今引継ぐ側となりどうすべきか悩んでいます。
その教えは菩提寺を呼ばれるお世話になっているお寺から教示を受けてありがたくその通りに守ってきたわけですが、日本人の子供達はもうかなり前の時代から故郷を出て都会に移り住み独立する形で核家族化し、田舎のお寺とはその関係も薄れさらにそれぞれが世代交代し、その結果昔ながらの慣習を守り伝えることや信仰スタイルを継続しその情報を正しく知ることさえ負担になってきています。
お家の信仰やご先祖様をお祀りする形式も、それぞれの事情やいまの親族の考え方土地がらなどによって全く変わってくるものですから、「こうすれば間違いは有りません」といった万能な承継課題の解決方法は有りません。
少なくともお墓や仏壇を整理し位牌を処分せざる負えない人が最近すごい勢いで増えてきていることは確かですから、合理的で割り切った考え方を受け入れながら、供養し処分してくれる業者に任せるという方法も検討頂きたいと思います。
供養の専門業者 さくらサービス東京
さくらサービス東京は供養から処分まで一括して任せられる業者です。
倉庫に積上げた供養品に坊さんが読教して合同供養を行っているわけではありません。あくまでも一つ一つの供養の品に向き合って粗末な扱いにならないように、そして魂を丁寧に抜いてその魂は安心して天に還るように個別に供養を行っています。
自社で運営する供養場も提携先の寺院の監修のもと、宗教感、品格や内装を整えて運営しております。
毎月100点を超える供養品が集まりますので、丁寧に個別に読教がいきわたるように法要も月に複数回行って粗末な扱いにならないような仕組みを取っています。
供養の様子を録画してお寺の証明書を全員に発行して、その動画で供養の確認が取れるような素晴らしい仕組みの業者様もいらっしゃいますが、その手間や管理経費が料金に転嫁されてお布施の相場を超えるような費用を課したりするようなことが無いように、さくらサービス東京では信頼を前提に、丁寧な供養と安価な料金を両立させています。※恐縮ですが23区外のお客様からは訪問の引き取りには出張料金を頂いております。又位牌は郵送にて受け付けていますが送料は御負担頂いています。
さくらサービス東京を見に行く→
https://www.sakura-kuyou.com/yuusou-plan
さくらサービスの供養場と閉眼供養の様子です。色々な宗派に対応するため十三仏を主のご本尊に祀っています。十三仏とは、故人や先祖を見守り、極楽浄土へ行けるよう導いてくださる13人の仏様のことです。


