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実家じまいの費用相場を徹底解説!総額いくら?内訳と安く抑える5つのコツ

親が長年暮らした実家。いずれは「実家じまい」を考えなければならないと分かっていても、何から手をつければ良いのか、特に費用がどれくらいかかるのか、見当もつかずに不安を感じている方は少なくありません。実家じまいは、単なる家の片付けではなく、様々な手続きとそれに伴う出費が発生します。しかし、事前に全体の流れと費用の内訳を把握しておくことで、不安を解消し、計画的に準備を進めることが可能です。この記事では、実家じまいにかかる費用の全体像から、負担を少しでも軽くするための具体的な方法まで、分かりやすく解説していきます。

 

実家じまいとは?タイミングと必要性

近年耳にすることが増えた「実家じまい」という言葉。まずはその意味と、なぜ今考える必要があるのかについて解説します。


そもそも「実家じまい」とは

「実家じまい」とは、親が住んでいた家を整理し、処分する一連の手続きを指します。 これには、家財の片付けや不用品の処分、建物の解体や売却、それに伴う行政手続きなどが含まれます。思い出の詰まった家を手放すことは、心情的にも簡単なことではありませんが、将来の負担を軽減するために重要な選択肢となっています。


実家じまいを検討する主なタイミング

実家じまいが現実的な課題となるのは、主に以下のようなタイミングです。

タイミング

具体的な状況

親のライフステージの変化

親が介護施設に入所したり、長期入院したりして実家で暮らす人がいなくなった時。

相続の発生

親が亡くなり、実家を相続することになった時。

経済的な負担の増大

実家の管理費や固定資産税、修繕費などの維持費が負担になってきた時。


これらのタイミングは、実家の今後について家族で話し合う良い機会となります。


なぜ今、実家じまいが必要なのか

実家じまいが増えている背景には、少子高齢化の進行があります。それに加え、空き家を放置することのリスクが社会的に認識されるようになったことも大きな理由です。管理されていない空き家は、倒壊の危険性や景観の悪化、不法投棄などの問題を引き起こす可能性があります。

さらに、2024年4月1日から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知ってから3年以内に登記申請をしない場合、罰則が科される可能性が出てきました。 このような法改正も、実家じまいを早めに検討する必要性を高めています。

 


実家じまいにかかる費用の内訳と相場

実家じまいには様々な費用が発生します。ここでは、主な費用の内訳とそれぞれの相場について解説します。なお、費用は家の大きさや状況によって大きく変動するため、あくまで目安として参考にしてください。


家財の片付け・不用品処分にかかる費用

実家じまいで最初に取り組むのが、家の中に残された家財の片付けです。これを専門業者に依頼する場合、「遺品整理」として扱われることが多く、通常の不用品回収よりも費用は高くなる傾向があります。

間取り

費用相場

1LDK

70,000円~200,000円

2LDK~3DK

90,000円~250,000円

3LDK~4DK

170,000円~500,000円

4LDK以上

220,000円~600,000円

不用品の量や貴重品の捜索、供養の有無など、サービス内容によって料金は変動します。


家の解体にかかる費用

建物が古い場合など、更地にして売却する選択肢もあります。その場合、建物の解体費用が必要になります。費用は建物の構造によって異なり、30坪の木造住宅の場合、75万円以上かかるのが一般的です。

建物の構造(30坪の場合)

費用相場

木造

約75万円~120万円

軽量鉄骨造

約90万円~150万円

鉄筋コンクリート造

約135万円~210万円

この他に、庭の樹木やブロック塀の撤去費用が別途かかる場合もあります。


家の売却にかかる費用

実家を不動産として売却する際には、仲介手数料などの費用が発生します。売却によって利益(譲渡所得)が出た場合は、税金も納める必要があります。


費用項目

費用の目安

仲介手数料

(売却価格 × 3% + 6万円) + 消費税

印紙税

売買契約書に貼付。売却価格により異なる(例:1,000万円超5,000万円以下で1万円)

譲渡所得税

売却で得た利益に対して課税。所有期間が5年超の場合は約20%

家が売れた金額がそのまま手元に残るわけではないことを理解しておくことが重要です。


相続や登記にかかる税金・手数料

親が亡くなって実家を相続する場合には、相続税がかかる可能性があります。また、不動産の名義変更(相続登記)には登録免許税が必要です。

費用項目

費用の目安

相続税

遺産総額が基礎控除額「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」を超える場合に発生

登録免許税(相続登記)

不動産評価額の0.4%

司法書士への報酬

登記手続きを依頼する場合。5万円~15万円程度

相続税は必ず発生するわけではありませんが、事前に確認しておくことが大切です。 

 


こんな場合は高くなる?費用が高額になるケース

基本的な費用相場を紹介しましたが、状況によってはさらに費用がかさむことがあります。注意すべきケースを見ていきましょう。


荷物の量が非常に多い

家が「ゴミ屋敷」状態になっているなど、通常よりも荷物の量が膨大な場合は、片付け費用が相場よりも大幅に高くなります。特殊な清掃や害虫駆除が必要になると、追加で費用が発生することもあります。


家の立地や構造に問題がある

解体や不用品の搬出の際に、重機やトラックが家の前まで入れない、道が狭いといった立地条件の場合、作業員の人件費や手間が増えるため、追加料金がかかることがあります。また、アスベストが使用されている建物の場合は、専門的な除去費用が必要となり、高額になる可能性があります。


親族間での話し合いが難航している

実家の処分方法について兄弟姉妹など親族間での意見がまとまらないと、意思決定が遅れてしまいます。その結果、空き家の維持費がかかり続けたり、売却のタイミングを逃してしまったりと、結果的に金銭的な負担が増える可能性があります。

 


実家じまいの費用を安く抑える5つのコツ

実家じまいにはまとまった費用が必要ですが、工夫次第で負担を軽減することが可能です。ここでは、費用を安く抑えるための5つのコツをご紹介します。


可能な範囲で自分で片付けを進める

全ての片付けを業者に任せるのではなく、衣類や食器、本といった運び出しやすいものだけでも自分たちで整理・処分することで、業者に依頼する作業量を減らし、費用を抑えることができます。自治体のゴミ収集サービスを計画的に利用するのも有効です。


複数の専門業者から相見積もりを取る

不用品回収業者や解体業者に依頼する際は、必ず2~3社から見積もりを取りましょう。 料金体系やサービス内容は業者によって様々です。複数の見積もりを比較検討することで、適正価格を把握でき、価格交渉の材料にもなります。


不用品買取サービスを活用する

処分する家財の中に、まだ価値のある家具や家電、骨董品などが眠っているかもしれません。不用品回収業者の中には、買取サービスを併行して行っているところもあります。買い取ってもらえれば、その分を処分費用から差し引くことができ、全体のコストを削減できます。


自治体の補助金制度を調べる

空き家問題は社会的な課題となっており、自治体によっては、危険な空き家の解体費用の一部を補助する制度を設けている場合があります。対象となる条件は自治体ごとに異なりますが、一度、実家のある市区町村の役所のホームページを確認してみる価値はあります。


親が元気なうちから話し合いを始める

最も効果的な節約策は、早めに準備を始めることです。親が元気で意思疎通ができるうちに、実家の今後について話し合い、少しずつでも一緒に片付けを進めておくことが理想です。 これにより、いざという時に慌てずに済み、時間的にも精神的にも余裕を持って、最適な選択ができるようになります。


 


実家じまいに関するよくある質問

最後に、実家じまいに関して多くの方が抱く疑問についてお答えします。


費用は誰が負担するのが一般的ですか?

法律上の決まりはありませんが、一般的には実家を相続した人、または兄弟姉妹がいる場合は法定相続分に応じて均等に負担するケースが多いです。事前に親族間でしっかりと話し合い、誰がどのように負担するのかを決めておくことがトラブル回避につながります。


仏壇はどのように処分すれば良いですか?

仏壇は、菩提寺や専門の業者に依頼して「魂抜き」や「閉眼供養」といった供養を行った上で、処分するのが一般的です。 依頼先によって費用は異なりますが、数万円程度かかることが多いようです。まずは付き合いのあるお寺に相談してみましょう。


遠方に住んでいても実家じまいはできますか?

はい、可能です。しかし、物理的な距離があるため、頻繁に実家に通うことが難しい場合が多いでしょう。その際は、片付けから各種手続きの代行まで、一括でサポートしてくれる専門業者に依頼することを検討すると、負担を大幅に軽減できます。

 


まとめ

実家じまいは、多くの人にとって初めての経験であり、精神的にも金銭的にも大きな負担が伴います。しかし、事前に必要な費用や手続きの流れを把握し、計画的に準備を進めることで、その負担は大きく軽減できます。最も大切なのは、家族や親族間で十分にコミュニケーションを取り、全員が納得のいく形で進めていくことです。

 

その過程で、特に処分に悩むのが、ご先祖様や故人の想いが宿るお仏壇ではないでしょうか。

 

実家の片付けは進んでも、「お仏壇をどうすればいいか分からない」という理由で、実家じまいが滞ってしまうケースも少なくありません。

「さくらサービス東京」では、そうしたお仏壇や位牌、遺影など、大切な品々の供養から処分までを一貫してサポートいたします。提携寺院による丁寧な閉眼供養で心の負担を軽くし、全国対応の郵送サービスで遠方にお住まいの方のお悩みにもお応えします。

 

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